山陰きらりキッズ(18) すね打ち磨き全国制覇

形の練習をする橋垣苺佳さん=出雲市斐川町直江、中部小学校
なぎなた・橋垣苺佳さん 出雲市立中部小学校4年

 「すねぇっ」。中部小学校(出雲市斐川町直江)の体育館に、気合のこもったかけ声が響きわたる。身長を超える長さのなぎなたを巧(たく)みに操(あやつ)る同小4年の橋垣苺佳(もか)さん(9)=出雲市斐川町福富。8月に東京であった全国少年少女武道錬成(れんせい)大会で見事2連覇(れんぱ)を果たし、「次に狙うのは3連覇」と意気込む。

 全国から強豪(きょうごう)が集う武道錬成大会では、持ち前のスピードと切れのあるすね打ちで一本の山を築(きず)いた。決勝では一本こそ取れなかったものの、終始相手を攻め続け、3対0の判定勝ちをおさめた。「うれしかった。お父さんは最初信じてくれなかった」と、優勝した瞬間(しゅんかん)を振り返る。

 苺佳さんがなぎなたを始めたのは、地元のなぎなた教室で指導する母・糸さん(43)の影響。糸さんに連れられ、幼いころから全国各地のなぎなた大会を見ており、なぎなたの動きを自然と吸収していったという。本格的に練習を始めたのは小学校1年の時で、中部小などで週に2回ほど開かれる教室に通っている。

 練習は、演技(形)の稽古(けいこ)から、試合形式の練習まで2時間みっちりと行う。「気を抜かない」「もっと早く」と、指導にあたる地元の猛者(もさ)たちが飛ばす厳しい注文を受けながら、練習を重ねている。夏休み中にはほぼ毎日、なぎなた部がある出雲北陵高校で高校生の部員に技を教えてもらいながら、得意のすね打ちに磨(みが)きをかけた。

 なぎなた教室の荒木ゆう子監督(47)は「言われたことを素直に聞くのが強さの理由」と評価している。

 練習で腕や足に青あざができるのは日常茶飯事(さはんじ)だが「痛いのにはもう慣(な)れた」と平然とした表情。なぎなたを続けられる理由は、相手に勝つうれしさと、日ごろの練習で培(つちか)った技が試合で決まった時の達成感。「相手をうまく打てるとスカッとする」と笑顔を見せ、「大人になったら世界大会で優勝するのが目標」と夢を描く。

2014年9月6日 無断転載禁止

こども新聞