仕事みてある記 技と芸でおもてなし

観光客と写真撮影する本間亀二郎さん=松江市殿町、松江城本丸
 まつえ若武者隊
    本間亀二郎さん(松江市殿町)


 「よう松江に来なさった」「良い旅を」。炎天下の中、松江城周辺でかっちゅうに身を包み、観光客を案内する「まつえ若武者隊」のリーダー本間亀二郎さん。日ごろの「おもてなし」に加え、県内外の観光イベントで勇壮(ゆうそう)な演舞(えんぶ)を披露(ひろう)するなど活躍の場を広げている。松江の観光に彩(いろど)りを添(そ)える名脇役になりつつあり「松江での思い出の一つになってくれれば」と願う。

 本間さんは松江市生まれ。2011年に開かれた松江開府400年祭をきっかけに創設された「まつえ若武者隊」に「松江を盛り上げたい」と参加を決意。同隊は祭りの終了とともに解散する予定だったが、「素晴らしい歴史を持つ松江に武者隊がいることを定着させたい」と考える本間さんや隊員、関係者の思いにより存続することになった。

 現在は、隊員の入れ替わりもあり、6人で松江城周辺を拠点(きょてん)に活動中。刀を使い、激しい斬(き)り合いを見せる迫真の演舞も若武者隊が人気を集める理由の一つ。技をさらに磨(みが)こうと、今年2月から隊員とともに地元の武術研究会に入門。かつて松江藩(はん)で正式採用されていた「不伝流居合術(ふでんりゅういあいじゅつ)」を学んでおり向上に余念がない。

 総重量にして約20キロにもなるかっちゅうや刀を身に着け城内を歩いたり、演舞をしたりすると、すぐに汗だくになる。特に真夏の炎天下で、かっちゅうは熱くなり、ふらつきそうになりながらも「来訪客にぶざまな姿は見せられない。根性でもてなす」と力を込める。

 まつえ若武者隊が創設された当時、全国各地に武者隊ができ、まさに「群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)」の様相(ようそう)だったが、今は活動を停止した隊が増えているという。「常に技と芸を磨き、活動を続けることが何よりも大事」と、今日も松江城で観光客を出迎える。

2014年9月7日 無断転載禁止

こども新聞