きらめく星たち(18) 星の写真を撮ろう

本文の方法で撮影した「三瓶山と天の川」=大田市三瓶町の三瓶自然館サヒメルから撮影(ISO感度1600、絞りF4、シャッター速度25秒。画像処理ソフトで明るさと色を調整)
感度上げシャッター遅く

 星を見ることに興味を持つと、その写真を撮(と)ってみたくなる人も多いと思います。今回は星の簡単な撮り方を紹介しましょう。

 星空にカメラを向けてシャッターを切るだけでは星は写りません。暗い星の光を取り込んで写真を撮るためには、長い間シャッターを開けたままにしなければならないのです。そこで、数十秒間シャッターが開けられるデジタルカメラを使うと、小型のものでも星を写せます。

 カメラは撮影中に動かないように、必ず三脚に載(の)せてください。暗い中で作業するので、懐中電灯(かいちゅうでんとう)も必要です。設定はカメラの「オート」機能を使わず、手動でする方が確実です。ピントは無限遠(むげんえん)(∞)に合わせます。暗い星がよく写るように、ISO感度は400以上の高めにします。

 レンズの絞(しぼ)り(F)は、光がたくさんカメラに入るよう、大きく開きます。つまり、Fを一番小さな数字にするか、そこから少しだけ大きな数字にしてください。シャッターを切る速度は遅く、10秒から30秒ぐらいに設定します。

 準備ができたら、カメラを好きな星座に向けて三脚を固定します。山や木などの景色を少し入れてもいいでしょう。後はシャッターボタンを押すだけです。

 このように撮った写真を見ても、あまり星が写っていないかもしれませんが、この後の画像の調整が意外と大切です。デジタルカメラに付いているソフトなどを使って、明るさを調整してみましょう。すると、たくさんの星が浮かび上がってきます。色合いなども好みで整えましょう。

 目では見えなかった星がそこに写っている―これが、星の写真の面白さです。一度で気に入った写真が撮れなくても、場所や日時を変えて何度も試してみてください。

 星の写真は撮るだけなら簡単。でも、より美しい写真を撮ろうとしてのめり込むと、どこまでも奥が深い趣味(しゅみ)になります。(島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年9月9日 無断転載禁止

こども新聞