山陰きらりキッズ(19) 原動力「島根好きだから」

作文を読み返す上坂優菜さん=島根県川本町谷戸、自宅
作 文・上坂 優菜さん 川本町立川本中学校1年

 古里の自然や伝統行事を紹介した作文を書き、数々のコンクールで入賞を果たしている川本中学校1年の上坂優菜(うえさかゆうな)さん(13)=島根県川本町谷戸(たんど)。小学6年時には、全国小・中学校作文コンクール県審査で最優秀賞、みどりを守る小学生作文コンクールでJAしまね女性組織協議会長賞に輝いた。執筆(しっぴつ)の原動力を「島根が好きだから」と笑顔で話す。

 とりわけ力を注いだのが、夏休みの宿題(課題)として取り組んだ全国小・中学校作文コンクール。「未来に輝けイズモコバイモ」と題し、谷戸集落に群生するユリ科の多年生植物イズモコバイモへの思いや、地域住民による保護活動の様子などをつづった。

 完成に2カ月近くかかったという作文は、400字詰め原稿用紙42枚の労作。小学校の運動会に重なった時期もあり、帰宅後の執筆作業が深夜に及んだこともあったという。

 イズモコバイモの保護活動では、自身も大人に交じって会合に出席し、群生地の草刈りも続けている。「希少植物なのに知らない人が多い。たくさんの人に群生地に足を運んでもらい、取り組みを知ってもらいたい」と話す。

 「みどりを守る-」では、フキノトウを採って天ぷらにして食べた身近なエピソードや、町内を流れる1級河川・江の川のアユを守る大切さなどを原稿用紙3枚につづった。

 作文は今年4月、地元・JA島根おおちの女性部の会合で発表。「小さな自然を大切にしていけばもっとすてきな町になるんだと思います」と読み上げ、参加者から拍手を受けた。

 子どもの活躍を地元住民も喜ぶ。イズモコバイモの保護団体のメンバーで、祖父の上坂二三男さん(69)は「集落に子どもが少ない中、地域に関心を持ち、一緒に活動してくれてうれしい。集落の活力になっている」と目尻を下げる。

 「将来は大好きな島根をPRする仕事につきたい」と話す優菜さん。自然や住民とのふれあいが、郷土愛を育んでいる。

2014年9月20日 無断転載禁止

こども新聞