こどもトピック 小学生参加の「出雲こども自然塾」

水槽にいる魚をスケッチする出東小の児童=出雲市園町、宍道湖自然館ゴビウス
魚やサンショウウオスケッチ

 生き物や自然について学ぶ「出雲こども自然塾(じゅく)」がこのほど、出雲市園町の宍道湖自然館ゴビウスなどで開かれました。出東(しゅっとう)小学校=出雲市斐川町三分市=の3年生29人が「昆虫(こんちゅう)博士」の授業を受けたり、ゴビウスの魚やヘビをスケッチしたりして、身近な自然について理解を深めました。


昆虫博士の特別授業も

 自然塾は、同市斐川町直江にある積水成型(せきすいせいけい)工業出雲工場が地域貢献(こうけん)活動の一環(いっかん)として、出東小と連携(れんけい)して2011年から開いていて、今回で6回目です。

 当日は雨のため、工場近くの公園で予定していた昆虫採集(さいしゅう)を中止。出東小での「こん虫のくらし」と題した特別授業の後、ゴビウスでスケッチをしました。

 特別授業では、農学博士で、東京都の「人と自然の環境(かんきょう)研究所」社長の川那部真(かわなべまこと)さんが、昆虫の生態と人間の関係について解説(かいせつ)しました。

 それによると、現在確認されている生き物のうち、種類が最も多いのは昆虫で約150万種。人間を含む哺乳類(ほにゅうるい)の4300種を大きく上回っています。

 昆虫の体は頭、胸、腹の三つに分かれています。足は6本、触角は2本、羽は4枚生えています。ただ、地中で暮らすアリには羽がなく、水辺に住むゲンゴロウは足が舟をこぐオールのようになっているなど、住んでいる場所で体の特徴(とくちょう)は大きく違(ちが)います。

 昆虫の中には、絹糸(きぬいと)を作るヤママユや、高タンパク質の食材になるイナゴなど、人間の生活に役立つ種類もいます。川那部さんは、自然界の生物が「食べる・食べられる」という関係でつながっていることをさす食物連鎖(れんさ)にも触れながら、「無駄(むだ)な生き物などいません」と説明しました。

 ゴビウスでのスケッチは、スズキやウナギといった「宍道湖七珍(しっちん)」と呼ばれる魚や、国の特別天然記念物オオサンショウウオなどを色鉛筆(いろえんぴつ)で思い思いに描写。曽田脩馬(ゆうま)君(8)は「人間と昆虫が深いつながりがあると分かった」と喜びました。

2014年10月3日 無断転載禁止

こども新聞