仕事みてある記 チーム支え次世代指導も

子どもたちを指導する末松勇人さん=松江市矢田町、矢田体育館
 島根スサノオマジック・ゼネラルマネジャー
          末松勇人さん(松江市寺町)


 松江市内の体育館で小中学生たちが、バスケットボールを元気よく追いかけている。「パスは強く」「相手をよく見て」と大声で指導するのは、プロバスケットボール男子TKbjリーグの島根スサノオマジックを率(ひき)いるゼネラルマネジャー(GM=統括(とうかつ)責任者)に就任(しゅうにん)した末松勇人(すえまつはやと)さん(32)だ。「この子たちが将来、スサノオマジックに入ってくれたらうれしい」と望み、熱が入る。

 末松さんは大分県出身。小学校のころからバスケットボール一筋で、大学卒業後は同リーグの大分ヒートデビルズに所属(しょぞく)し、プレーヤーとしても活躍。2011年からスサノオマジックのスタッフとして、練習のサポートや遠征(えんせい)の準備など選手を裏方(うらかた)で支えてきた。

 今年9月18日に、GMの補佐役からGMに昇格(しょうかく)した。日々の事務処理(しょり)、選手のスケジュール管理、スタッフの人事など球団にかかわるあらゆることを統括する。練習や試合も必ずチェックし、選手のプレー内容やヘッドコーチの采配(さいはい)についても把握(はあく)。「GMとして言うべきことを言うことがチームをつくる上で大事な仕事」と語る。

 昨シーズンの成績は、11勝41敗の西地区最下位で、初めてプレーオフ進出ができなかった。球団の再構築(さいこうちく)が求められる中で、GMという重責(じゅうせき)を担う立場になり「プレッシャーがないわけがない」。一方で「レジー・ハンソンヘッドコーチをはじめ新しい人材が多く入ってきた。チームを一からつくるような気持ちだ」と、やりがいを感じている。

 多忙(たぼう)なGM業の傍(かたわ)ら、週3回、松江、出雲両市で開かれる子ども向けバスケットボールスクール「ジュニアマジック」での指導(しどう)役も務める。次世代のスサノオマジックの戦力育成を視野(しや)に入れつつ「いずれはユースのような形にして有望(ゆうぼう)な選手をじっくり育てたい」と設計図を思い描く。

 9月にはプレシーズンゲームが2戦あったばかり。福岡と滋賀に2連敗と滑(すべ)り出しはいまひとつながらも、GMとして勝敗に一喜一憂(いっきいちゆう)しない。「勝ち試合を積み重ね、ゆくゆくは島根の人たちの誇りになるようなチームにしたい」と、力を込める。

2014年10月5日 無断転載禁止

こども新聞