きらめく星たち(20) 月食と日食

1990年2月10日に起きた皆既月食=香川県高松市で撮影
楽しみあすの皆既月食

 9月8日の「中秋(ちゅうしゅう)の名月(めいげつ)」は見ましたか? 空も晴れ、よいお月見ができたのでは、と思います。それから1カ月がたち、明日10月8日はまた満月になりますが、その時に特別なことが起こります。月食(げっしょく)です。

 月食は、地球から見て太陽の反対側にできる影(かげ)の中に、月が入る現象(げんしょう)です。当日、東に昇った満月は、午後6時14分から欠け始めます。そして7時25分には、月全体が影に隠(かく)される皆既(かいき)月食という状態になります。この時、月はまったく見えなくなるのではなく、地球の空気の中を通った太陽の光に少しだけ照らされ、赤っぽく見えます。

 この赤さの色合いや明るさは、皆既月食のたびに違(ちが)います。今回はどんな色に見えるでしょうか?

 皆既月食は8時25分まで続き、そのあと月の姿(すがた)が元に戻りはじめ、9時35分に月食が終わります。これを見逃すと、次の皆既月食は来年の4月4日、その次は2018年の1月31日までありません。ぜひ注目してください。

 月食と似(に)た言葉に、日食(にっしょく)があります。日食は太陽が月に隠される現象です。実は、世界全体では月食よりも日食の方が多く起こっているのですが、日食は狭(せま)い範囲(はんい)でしか見られないため珍しく感じます。

 特に、太陽が月に完全に覆(おお)い隠され、太陽の周りにコロナという美しい光が現れる皆既日食は、日本では35年9月2日まで見られません。それも北陸から関東の一部の地域だけでです。

 そこで、皆既日食を見にわざわざ外国まで出かける人も多くいます。みなさんにもその気があれば、おすすめは17年8月21日のアメリカ。夏休みに皆既日食が起こるのです。今から家族旅行の計画を立ててみてはいかがですか?

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年10月7日 無断転載禁止

こども新聞