映画プロデューサーのささやかな日常(19)

細身のシャイボーイさん(右)とツイキャス配信中
 ネットで誰でも番組がもてる時代

     「ツイキャス」で全国発信

 この秋は、映画『日々ロック』を全力で宣伝中です。限られた予算の中で頭を悩ませつつ、最新の手法を探しているうちに、「ツイキャス」という会員制交流サイト(SNS)サービスを利用してみよう、ということになりました。

 ツイキャスは、誰でもいつでもどこからでも、動画をインターネットで生中継できます。専用アプリケーションをスマートフォンなどにダウンロードすれば、動画を配信したり、配信された動画を見たり、放送中の動画にコメントしたりできます。つまり、簡単な「自分発信の個人テレビ局」のようなものです。

 通常のネット料金だけで放送が可能という安さ。生放送が基本ですが、番組をウェブサイトに残すこともできるので、放送終了後でも見たい番組を視聴することができます。

 2012年のサービス開始後、爆発的な人気となり、14年3月現在の登録ユーザー数はなんと600万人。学生ユーザー数は330万で、日本の学生の3分の1以上が登録している計算になるそうです。月間視聴者数は2億6000万ビューに達しているといいます。

 実際にサイトをのぞいてみると、全国の若者が自分の部屋から画面に向かって語りかけている…といった映像がずらり。まったくの素人が、そのトークの面白さから3万人以上も視聴者を獲得する人気のキャスターになるなど、今までは考えられなかった現象も起こっているのです。

 今回『日々ロック』では11月22日の公開に向けて、このツイキャスを利用した番組『ほぼ日々ロック』をスタートしました。ミュージシャンの「細身のシャイボーイ」さんがMCを務め、毎回、映画に関わるスタッフやミュージシャン、お笑い芸人など多彩なゲストをお迎えして、フリートークや視聴者とのやりとりなど、何でもありの生放送をお届けしています。

 6と9のつく日(ロック!)の夜9時6分から30分間。放送はすでに10回を超えましたが、夜の銀座やラジオ局、音楽フェスの会場からなど、内容によって場所を変え、視聴者の方に楽しんでいただけるよう趣向を凝らしています。

 われわれは映像の仕事をしていますが、生放送は初めて。毎回緊張しながらも、ライトな感覚で一緒に楽しみながらお届けできるのはツイキャスならでは、だと思います。『日々ロック』公式サイトから見られます。ぜひ一度ご覧になっていただければ幸いです。

 なお、細身のシャイボーイさんは11月1日、メテオプラザ(松江市美保関町七類)で行われる『日々ロックな気分』で弾き語りライブを行います。ギター1本から繰り出される愛と葛藤の歌声! こちらもどうぞ、お楽しみに。

 (松竹映像本部 映画プロデューサー・石塚慶生、米子市出身)

2014年10月10日 無断転載禁止