きらめく星たち(21) 11月の星空

<11月の星座> (この星図のように見える時間) 上旬:午後9時ごろ 中旬:午後8時ごろ 下旬:午後7時ごろ
分かりやすいカシオペヤ座

 カシオペヤ座はよくW形と言われ、分かりやすい星座ですが、今なら「3」に見えるかもしれません。

 この星座からは、図のように北極星(ほっきょくせい)を探すことができます。北極星はいつも北の空にありますので、これで方位(ほうい)が分かります。

 カシオペヤは、エチオピアという国のお妃(きさき)様です。そして彼女の娘もまた星座になっています。直線的に星が並んだアンドロメダ座です。お妃様の娘ですので、アンドロメダはお姫(ひめ)様ということになります。

 アンドロメダという響(ひび)きは、わりと耳にするのではないでしょうか。その名前のかっこよさからか、SFアニメなどではよく登場します。また、この星座の名がついたアンドロメダ銀河も有名です。これは230万光年、つまり光の速さで230万年もかかる距離(きょり)にある1兆個ぐらいの星の大集団です。アンドロメダ姫の腰(こし)のあたりに、暗い空なら肉眼(にくがん)でも、小さな雲のように見えます。

 アンドロメダの足元には勇者のペルセウス座。夏のペルセウス座流星群(りゅうせいぐん)は、このあたりを中心にして流れ星が現れるように見えるので、そう呼ばれています。緩(ゆる)やかな曲線を描く星の並びは、数ある星座の中でもかなり美しいと思うのですが、どうでしょうか。

 ペルセウスは、アンドロメダを大怪獣(だいかいじゅう)から救(すく)い、後に彼女と結婚します。ペルセウスとアンドロメダをめぐる物語には、ほかの星座に描かれた人や動物も登場し、星座にまつわる話としては最も壮大(そうだい)です。そして2人の子孫も星座になるほどの活躍(かつやく)をしています。とてもここには書ききれないので、ぜひ図書館などでギリシャ神話を調べてみてください。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年10月21日 無断転載禁止

こども新聞