きらめく星たち アンドロメダ銀河

アンドロメダ銀河(ぎんが)=大田市三瓶(さんべ)町、三瓶自然館サヒメル天文台で撮影(さつえい)
だ円形、まさに雲のよう

 宮沢賢治(ざわけんじ)作詞・作曲の「星めぐりの歌」では「アンドロメダのくもは さかなのくちのかたち」と歌われています。その「雲」は昔、アンドロメダ星雲(せいうん)と呼ばれていました。カシオペヤ座の近くのアンドロメダ座にあるこの天体、実は約1兆もの星でできていて、そんな星の大集団を銀河(ぎんが)といいます。ですから今はアンドロメダ銀河と呼ばれています。

 アンドロメダ銀河は、暗い空なら肉眼でも見えますが、双眼鏡(そうがんきょう)で見るとまさに雲のようです。星々の一つ一つが見えないのは230万光年、つまり光の速さで230万年もかかる遠いところにあるためで、全体としてぼんやり光っています。本当の形は平たい円盤(えんばん)状で、それを斜(なな)めから見ているのでだ円形になっています。

 ところで、私たちの地球も太陽も、アンドロメダ銀河と似た星の集団の中にいます。銀河系、または天の川銀河と呼ばれる数千億の星の集まりで、中にいる私たちからは、ほんの近くの星だけが一つ一つの星として輝(かがや)き、少し遠い星は重なり合って天の川として見えます。アンドロメダ銀河はその外側にあって、私たちの銀河系とは別の銀河なのです。そして宇宙にはたくさんの銀河があります。

 双眼鏡で見られる銀河は、ほかにもいくつかあります。秋ならアンドロメダ銀河の近くのM33、春ならおおぐま座のM81、M82、おとめ座のソンブレロ銀河などです。円盤をそれぞれ異(こと)なる角度から見るので、円(まる)かったり平たかったりします。星図を手がかりに淡(あわ)い光を探すのは多少の慣(な)れが必要ですが、それができれば、何百万年も何千万年も前に銀河を出発した光を、自分の目で捕(つか)まえたことになるのです。(島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年11月6日 無断転載禁止

こども新聞