きらめく星たち 星の一生

オリオン大星雲=三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
オリオン大星雲も誕生(たんじょう)場所

 星の輝(かがや)きは永遠ではなく、始まりと終わりがあります。冬の夜空を見ていると、星の一生をたどることができます。

 オリオン座の三つ星の下にぼんやりと見える天体は、オリオン大星雲。星雲とは広がったガスが光っているもので、そのガスが集まって星となり、輝き出します。つまりオリオン大星雲は、星が生まれる場所といっていいでしょう。

 星雲からは一度にたくさんの星が生まれます。ですから、生まれたての星は集まっていることが多いのです。星の集まりを星団といいます。おうし座のすばるは有名な星団のひとつで、星の赤ちゃんたちなのです。

 星団の星々はゆっくりと離れていき、やがていわば大人の星になります。たとえば、太陽はおよそ50億歳の働き盛りの星で、さらにあと50億年ぐらい輝き続けると考えられています。

 そしていつか、星も死を迎(むか)えます。星の寿命(じゅみょう)はその重さによって決まっていて、軽い星は100億年以上ですが、重い星だと1億年もないものもあります。星は死が近づくと、どんどん膨(ふく)らみ赤くなっていきます。

 太陽のような軽い星は、膨らみ続けて薄(うす)いガスとなり、ついには消えていきます。しかし、重い星の場合は、最後に大爆発(ばくはつ)を起こします。オリオン座のベテルギウスは、太陽の20倍も重い赤い星で、爆発寸前(すんぜん)だと分かっています。また、おうし座には1000年前に爆発した星の残骸(ざんがい)・かに星雲が見られます。爆発するにせよ、しないにせよ、宇宙に散らされたガスが、また別のところで星雲を作る材料になります。星の命はくり返されるのです。

 夜空は星の一生のアルバムのようです。ただ、星は私たちのような生きものではなく、「生まれる」「命」などの表現はあくまで例えですので、その点は注意してください。(島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2014年12月3日 無断転載禁止

こども新聞