輝(き)らりキッズ 大相撲目指しけいこに励む

角界入りを夢に、けいこに励む松井孝弘君=島根県隠岐の島町港町、港町集会所
 西郷(さいごう)中(隠岐)3年・松井孝弘(まついたかひろ)君

 恵(めぐ)まれた体 隠岐(おき)の海関(うみぜき)に続け

 島根県隠岐(おき)の島町は、相撲(すもう)熱の高い町です。町内で祝い事があった時、島をあげて夕方から翌日午後まで取り組みが行われる「隠岐古典相撲」は有名で、映画にもなりました。町内の神社や集会所などで土俵をよく見かけます。全隠岐大会や地区大会が開かれ、小中学生の相撲クラブ3団体も活動しています。

 その一つに、西郷(さいごう)地区の児童生徒8人が所属する西郷相撲クラブがあり、毎週日曜日夕方、けいこに励(はげ)んでいます。中でも身長175センチ、体重128キロと大きな体をした、隠岐の島町立西郷中学校(隠岐の島町栄町(さかえまち))の3年生、松井孝弘(まついたかひろ)君(15)が、ひと際(きわ)目立っています。

 松井君は、小学4年生から相撲を始め、小学6年時にはわんぱく相撲全国大会個人戦ベスト8、中学1年時に隠岐古典相撲出場、そして今年8月の全国中学校体育大会(相撲)で個人戦32強入りを果たしました。「隠岐古典相撲では熱いものを感じた。また出たい」と、忘れられない体験だったようです。 

 けいこは、港町(みなとまち)集会所(隠岐の島町港町)と西郷相撲道場(隠岐の島町西町(にしまち))のどちらかで行います。柔軟(じゅうなん)体操やトレーニング、しこやすり足などの基本練習、ぶつかりげいこなどします。クラブで6年間、松井君を指導する松井雄介(ゆうすけ)さん(29)は「真面目(まじめ)。きついことからも逃(に)げない」と、無心で相撲に取り組む松井君の姿勢を評価します。

小学生部員らが見つめる中、けいこをする松井孝弘君=島根県隠岐の島町港町、港町集会所
 自分のけいこだけでなく、小学生力士のぶつかりげいこの相手や、トレーニングも手伝います。けいこのない時も、強い体をつくるため、筋力トレーニングにも励んでいます。ケガに泣かされ、けいこや大会出場ができなかった中学2年時の苦い経験から、トレーニングにより力を入れているそうです。

 「短期勝負の相撲は集中力が大切」と話す努力家の松井君ですが、西郷中学校では柔道(じゅうどう)部に所属。柔道もがんばりましたが、卒業後は相撲部がある高校への進学を希望。「相撲を続け、角界(かくかい)から誘(さそ)われるようがんばる」と決めています。

 10月22日に隠岐の島町立総合体育館で開かれた、大相撲秋巡業(じゅんぎょう)隠岐の島場所で松井君は、あこがれの郷土の大先輩(せんぱい)、隠岐の海関(ぜき)と土俵上で取り組みました。鍛(きた)え抜(ぬ)かれた体の違(ちが)いを体感し、「立ち合いの強さ」も学びました。プロという夢の舞台(ぶたい)に向かって気持ちを新たにした、貴重な経験でした。


≪プロフィル≫

【好きな科目】体育

【好きな食べ物】肉

【好きなスポーツ選手】田中将大(まさひろ)投手

【好きな言葉】稽古(けいこ)は力なり

【尊敬する人】隠岐の海関

2014年12月10日 無断転載禁止

こども新聞