輝(き)らりキッズ 3きょうだい 実験、観察に夢中

自由研究をまとめた紙を見て実験を振り返る、左から片岡澄歩さん、柾人君、嵩皓君=出雲市渡橋町の自宅
植物の生態・出雲三中3年 片岡澄歩(すみほ)さん

ダンゴムシ、ワラジムシ・四絡(よつがね)小6年 片岡柾人(まさひと)君

ナメクジ・四絡小3年 片岡嵩皓(たかひろ)君

 県内外の科学展で入賞重ねる

 夏休みに皆(みな)さんが夢中(むちゅう)になって取り組む自由研究。その成果を競(きそ)う市や県の科学作品展で入賞を重ねる3きょうだいが出雲(いずも)市にいます。同市渡橋(わたりはし)町の片岡澄歩(すみほ)さん(15)=出雲第三中学校3年=、柾人(まさひと)君(12)=四絡(よつがね)小学校6年=、嵩皓(たかひろ)君(9)=同小3年=です。3人は全国展でも数多く入賞し、全国でも有名です。

 澄歩さんが小学1年の時、家の前の畑で育つ植物の生態(せいたい)に興味(きょうみ)を持ったのが始まりです。澄歩さんはそれ以来ずっと、植物が根や葉がなくても成長したり、野菜を切ると時間の経過(けいか)とともに反(そ)り返ったりする現象(げんしょう)の解明(かいめい)に向け、夏休みには実験や観察に没頭(ぼっとう)しています。

家の前の畑で生物を観察する、左から片岡澄歩さん、柾人君、嵩皓君=出雲市渡橋町
 姉に刺激(しげき)された柾人君は同じ畑に生息し、姿がよく似ているダンゴムシとワラジムシをテーマに小学1年から研究。ワラジムシはダンゴムシのように体を丸くできないが逃(に)げ足は素早(すばや)いことや、ふんの栄養分は化学肥料と比べて植物の生育に抜群(ばつぐん)の効果(こうか)があることなどを突(つ)き止めました。

 2人を見ていた嵩皓君は保育園の年長時に、実験ノートを手にしました。嵩皓君は殻(から)を脱(ぬ)いだカタツムリだと思っていたナメクジをテーマに特徴(とくちょう)や行動を調べ続けています。

 研究の努力は結果となって現れます。市や県の科学作品展で毎年入賞。さらに、国立科学博物館(東京都)が青少年の優(すぐ)れた研究活動を表彰(ひょうしょう)する「野依(のより)科学奨励(しょうれい)賞」では、2010年度に澄歩さんと柾人君が初出品し、賞創設(そうせつ)以来初のきょうだいでのダブル受賞。2人は11年度にもそろって受賞したほか、柾人君は12年度には嵩皓君とともに奨励賞に輝(かがや)いた。

 今では夏休みになると、家中が研究室になり、3人が至(いた)るところで実験や観察に熱中します。嵩皓君のナメクジが飼育ケースから出て家族の靴(くつ)の中に入るなど“脱走(だっそう)事件”もたびたび起き、「大騒動(そうどう)の毎日」(澄歩さん)です。

 お互(たが)いに「負けたくない」との闘志(とうし)を燃(も)やし、切磋琢磨(せっさたくま)していますが、仲の良い3きょうだいは研究の手助けなど協力し合っています。

 現在、ダンゴムシとワラジムシの唾液(だえき)とふんにカビの発生を抑制(よくせい)する効果があるといった益虫(えきちゅう)としての役割を調べる柾人君は「身近な生物でもいろんな発見があって楽しい。成果が世の中で役立つようにしたい」と夢を膨(ふく)らませ、嵩皓君は「もっとナメクジのことを知りたい」と意気込(ご)んでいます。

2014年12月31日 無断転載禁止

こども新聞