きらめく星たち 彗星(すいせい)に注目

ラブジョイ彗星=2014年12月27日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影
わかりやすいラブジョイ彗星

 きらめく星たち」も2年目に入りました。新シリーズでは星を見ることを楽しんでもらうために、さらにいろいろな情報を出していきたいと思います。 

 さて今、ある彗星(すいせい)が見えています。名前はラブジョイ彗星。1年ぐらい前にも同じ発見者の名のついた彗星が現(あらわ)れましたが、それとは別の彗星です。おうし座(ざ)のすばるの近くにあって、まだ眠(ねむ)くならない夜の前半、月明かりにじゃまされることなく、空高く昇(のぼ)ります。

 小さな双眼鏡(そうがんきょう)でもわかる明るさで、これほど見やすい条件の彗星は珍(めずら)しいでしょう。自宅から双眼鏡で探(さが)すのもいいですし、公開天文台に出かけて大型望遠鏡で観察するのもおすすめです。

 彗星は、遠くから太陽に引き寄せられてやってくる、氷とチリのかたまりです。太陽に近づくと熱で氷が溶(と)けてガスやチリが周りに広がり、にじんだように見えます。中にはそれらが太陽からのエネルギーに流されて尾を引くものもあり、その姿(すがた)から「ほうき星」とも呼(よ)ばれます。

ラブジョイ彗星の位置 1月14~24日 午後7時ごろの空
 流星とは違(ちが)い速く飛ぶものではなく、図のように星座の中を少しずつ動いていきます。また、尾(お)の向きと進む方向には関係がありません。尾に含(ふく)まれるチリが流星の元になるので、流星の「お母さん」ともいえます。

 暗いものも含めると、彗星は1年に何十個も発見されるほど多くあります。ラブジョイ彗星のような明るい彗星は、それぞれ形や光り方が個性的なので、ぜひ注目してほしいのです。そして、いつかは予想できませんが、この先、肉眼(にくがん)で尾が見えるような大彗星が現れることだってあります。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年1月14日 無断転載禁止

こども新聞