輝(き)らりキッズ 「夢は東京五輪金メダル」

「夢は東京五輪で金メダルを取ること」と話す入江聖奈さん=米子市久米町、シュガーナックルボクシングジム
女子ボクシング全国中学生チャンピオン 後藤ケ丘(ごとうがおか)中(米子)2年・入江聖奈さん(いりえせな)

 男子相手に努力重ねる

 米子(よなご)市久米(くめ)町に、ボクサーを育てるシュガーナックルボクシングジムがあります。男子選手(せんしゅ)に交じって市立後藤ケ丘(ごとうがおか)中学校2年、入江聖奈(いりえせな)さん(14)=米子市寺町=が、ヘッドギアとボクシンググローブを身に付け真剣(しんけん)な表情で練習に取り組んでいます。

 入江さんは、ジムの選手コースで2人いる女性選手の1人です。2012年から出場する「全日本アンダージュニアボクシング大会」(日本ボクシング連盟主催(れんめいしゅさい))で3連覇(れんぱ)。昨年8月に大阪市の大阪府立体育館であった中学生以下の全国一を決める「アンダージュニアボクシング王座(おうざ)決定戦」(同)では中学生女子52キロ級で初代チャンピオンになった実力の持ち主です。

同学年の男子選手とミット打ちに励む入江聖奈さん(右)=米子市久米町、シュガーナックルボクシングジム
 王座決定戦では、県大会、中国ブロック、西日本ブロックを勝ち上がり、西日本代表として東日本代表の埼玉(さいたま)県の選手と対戦しました。162センチの長身を生かして攻(せ)め、得意(とくい)の左ジャブをさまざまな角度から放ち、1回1分46秒に二度目のダウンを奪(うば)い、テクニカルノックアウト(TKO)勝ちで優勝(ゆうしょう)しました。

 入江さんは「(日本ボクシング連盟の)強化合宿参加につながる大会で勝てて、うれしい」と喜びます。

 入江さんは小学2年生の時、家にあったボクシング漫画(まんが)「がんばれ元気」(小山(こやま)ゆう作、1976~1981年)を読み、ボクシングの楽しさや厳(きび)しさをテーマにした物語に心を動かされ、シュガーナックルの会員になりました。

 試合をしたかったけれど、親の勧(すす)めもあり、最初は対戦なしのボクシングからスタート。4年生から今のコースに進み、大会に出場し始めると、より深くボクシングの世界にのめり込んでいきました。

 入江さんの強さの源(みなもと)は、練習量の多さです。週3、4回ジムに通い、男子選手を相手にスパーリング、ミット打ちなどに約2時間打ち込んでいます。伊田武志(いだたけし)会長(49)は「センスはないけど、努力の量は男子にもひけをとらない」とほめます。

 ボクシングの体力づくりに役立つと、中学校では陸上部にも入っています。

 母のマミさん(41)は「元から少しボーイッシュだったけど、普段(ふだん)はおだやか。争うのはボクシングの時だけ」と話し、娘の活躍(かつやく)を見守ります。

 入江さんの将来(しょうらい)の夢は「東京五輪で金メダルを取ること」。リングの上の鋭(するど)いまなざしから一転、やわらかな笑顔で話しました。


≪プロフィル≫

【好きな科目】英語

【好きな食べ物】いちご

【好きなタレント】バカリズム

【尊敬(そんけい)する人】伊田武志会長

2015年1月21日 無断転載禁止

こども新聞