きらめく星たち 木星が見ごろ

太陽・地球・木星の関係(天体の大きさや距離の比率は実際とは異なります)
一晩中出ているよ

 このごろの夜のはじめ、東の空に明るい星があります。木星です。太陽、月、金星の次に明るい天体で、日暮(ひぐ)れの後や日の出の前にしか見えない金星と違(ちが)って夜中にも見えるので、「夜半(よわ)の明星(みょうじょう)」とも呼(よ)ばれます。その木星が見ごろとなっています。でも、なぜ今が見やすいのでしょうか。

 木星は、地球と同じように太陽の周りを回る惑星(わくせい)で、地球より外側を回っています。するとときには、図のように太陽・地球・木星の順に一直線に並(なら)ぶことがあります。地球とほかの惑星がこのような関係になるときを「衝(しょう)」といいます。今年は2月7日に木星が衝になります。

 衝のときには、木星が地球に最も近くなるので、望遠鏡(ぼうえんきょう)で観察するとより大きく見えます。また、地球から見て木星が太陽の反対側にありますので、太陽が西に沈(しず)むころ東に見え、真夜中に南の空を通って、太陽が東から昇(のぼ)る朝には西に沈(しず)みます。一晩(ひとばん)中出ているので、衝の前後は観察しやすいのです。

 同じように地球より外側の惑星なら必ず衝があり、たとえば、土星の今年の衝は5月23日、火星は今年のうちには衝にならず、来年の5月22日に衝になります。それぞれそのころが観察の絶好(ぜっこう)のチャンスというわけです。なお、衝の反対は、惑星・太陽・地球の順に並ぶ「合(ごう)」で、太陽と同じ方向に惑星があるため観察できません。

望遠鏡で見た木星=大田市三瓶町、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
 木星は直径が地球の11倍もある最大の惑星で、その周りを回る衛星(えいせい)も60以上あります。望遠鏡では縞模様(しまもよう)がわかり、また、衛星のうち4つははっきりと見ることができます。双眼鏡(そうがんきょう)でも注意深く見れば、それらの衛星が木星のそばにあるのに気付くでしょう。

 とにかく、今は夜中に一番明るく見えている星が木星なので、すぐわかります。まずは夜空を見上げてみてください。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年1月28日 無断転載禁止

こども新聞