島根中央高校 高校生の力で地域に貢献

しまん―Chu●(ハート)! 地域系部活動組織が始動

しまちゅう
 「しまん―Chu●(ハート)!」は平成26年7月に、島根県立島根中央高等学校の地域系部活動として発足した。「しまん」は島根中央高校の人、「Chu」はC=Carry(運ぶ)、h=Happy(幸せ)、u=You(あなたに)、「●(ハート)!」は地域に愛されるようにという願いを表しており、「しまん―Chu●(ハート)!」という名称ができあがった。

 この組織名は島根中央高校の部活動が一体となり、地域で活動する時に使われる特別なものである。主なメンバーは今のところ、吹奏楽部、美術部、自然科学部、茶華道部、写真部、JRC部などの文化部員と家庭クラブ員の計45人で構成されている。

 主な活動は日ごろの活動の成果を地域に出かけて見ていただくことや、地域の方々や小・中学生と一緒に製作活動を行い、私たちの活動を知っていただくことである。また、その活動を通して、地域の活性化や、高校生の力を地域貢献に役立てていただくことを目標にしている。


しまん―Chu●(ハート)!フェスティバルを盛り上げた吹奏楽部の演奏
 「しまん―Chu●(ハート)!フェスティバルin美郷町駅伝」が11月16日(日)、邑智小学校体育館(邑智郡美郷町粕渕)をメーン会場に盛大に開催された。

 昨年秋に「しまちゅうフェア」としてゴールデンユートピアおおちで行われた出張文化祭を、今年は美郷町駅伝大会との合同開催とし、島根中央高校に本年度より新設された総合文化部活動組織「しまん―Chu●(ハート)!」が主体となって企画したものである。吹奏楽部、美術部などの「しまん―Chu●(ハート)!」メンバーによる催しや作品展示などが華々しく披露された。

 小学校のグラウンドでは自然科学部員の手ほどきを受けた小中学生が、自作したモデルロケットを発射させ、天高く舞い上がる様子を誇らしそうな表情で見つめた。また、体育館の一部では、邑智中学校と島根中央高校のバレーボール部員によるエキシビションマッチが行われ、一進一退の手に汗握る攻防戦に観客が拍手と声援を送った。

 フィナーレは、参加者全員に竹細工でできた打楽器が配布され、吹奏楽部員の指導にしたがって、島根中央高校応援ソング「手をつなごう」の大合奏となった。会場全体が打楽器のリズムで響き合い、演奏者全員が一つになった感動的な閉幕となった。

7月から行事に参加

 「しまん―Chu●(ハート)!」は今年7月、邑智郡川本町の「七夕弓の市」参加から活動をスタートさせ、「ええなぁ祭りかわもと」「川本町産業祭」、江津市桜江町の「桜江いきいき祭り」、邑智郡美郷町の「美郷町産業祭」などの数々の地域行事に参加してきた。吹奏楽部の演奏のほか、しまん―Chu●(ハート)!ブースを構えて写真や絵画などの作品を展示したり、ポンポン船やオリジナル手ぬぐいの製作、お茶のお点前披露などさまざまな催しを行い、地域の方々から好評を得てきた。

先生方もクリスマスコスチューム
 また、邑智郡川本町三原地区の小中学生の自然体験学習「三原っ子夏合宿」では、生徒が先生役となって、モデルロケットや段ボールハウスづくりを子どもたちに教え、日ごろから培ってきた技能を伝える活動も行った。

 さらに、邑智郡美郷町大和地区の「伝統芸能と光の祭典」に使用される、竹灯籠や竹のオブジェ製作を行った実績もある。祭典当日は製作した約3600本の竹灯籠と100本の竹オブジェが点灯され、暗くなった会場に幽玄の光をともし、訪れた人々の心を和ませた。

 この「しまん―Chu●(ハート)!」活動を通して、日ごろ一緒に活動することのない他の部員と協力しあって活動することの楽しさを学んだ。また、地域の方々から笑顔や励まし、お礼の言葉をいただいて、自分たちの活動が地域に力を与え、地域に貢献できていることを実感している。地域の課題を身をもって知ることができ、これから私たち一人一人が何をすべきなのかを考える活動の場となっている。今後、ますます多くの人々に私たちの「しまん―Chu●(ハート)!」活躍のニュースに関心を持ってもらいたい。

社会人の部3位入賞を果たし、表彰される教職員・後援会チーム
駅伝大会で大奮闘

 当日の駅伝大会には島根中央高校の生徒及び教職員、ならびに中央高校後援会の方も参加した。

 成績は見事、高校生の部で「しまん―Chu●(ハート)!チーム」が1位、「陸上部チーム」が2位、社会人の部で「教職員・後援会チーム」が3位入賞を果たし、しまん―Chu●(ハート)!の走力の高さを実証した。これからも、この力強さで「しまん―Chu●(ハート)!」は地域系部活動の先頭を走り抜けていくようだ。

 ただ、教職員・後援会チームの方々は、その後の筋肉痛で大変だったと聞いた。本当にお疲れさまでした。フェスティバルを懸命に盛り上げていただいた先生方に感謝したい。

 (福島理緒・大利七海)



自然科学部のメンバー
自然科学部 宇宙開発工学題材に実験

来年度高総文祭参加決定 全国大会で入賞も

 島根中央高校自然科学部は現在部員7人で、活発に活動を行っています。平成24年度から、科学技術振興機構の「中高生の科学部活動振興事業プログラム」に私たちのプロジェクトが採択され、モデルロケットに関する研究に取り組んでいます。その活動を通して宇宙開発工学を題材とした実験観察、ものづくりやプログラミングを行っています。活動を通して、達成する喜びを自分自身の成長につなげていくとともに、ロケット講座等による地域への貢献を行うことを目標としています。

 7月には茨城県つくば市で「全国高等学校総合文化祭」自然科学部門が開催され、私たちは物理部門に島根県の代表として「モデルロケットの研究」という発表テーマで参加してきました。全国から高校生が集まるというだけあって、自分が考えもしないようなさまざまな研究を聞くことができましたので、とても勉強になりました。そこで設定された生徒交流会では、普段は交流できない他県の生徒と話す貴重な機会を持つことができ、楽しい時間を過ごすことができました。この全国高総文祭に出場したことは、得がたい大きな経験になりました。

 11月には島根県高文連自然科学部門が開催され、私たちは「口頭発表の部」と「展示発表の部」で優秀賞という成績を収めることができました。そのため、来年度の「全国高等学校総合文化祭」にも島根県代表として参加できることが決定しました。研究に関わっていただいた方々への感謝の気持ちを持って、全国の舞台でも堂々と発表できるよう、これからも活動に励んでいきます。また、同月に茨城県で行われたモデルロケット全国大会でも、これまでの研究の成果が実を結び、総合の部で3位に入賞することができました。

 私たち自然科学部は地域の行事にも積極的に参加し、大人や子どもたちと一緒にロケットを製作して打ち上げたり、ポンポン船を作るなど、楽しい活動をしています。これからも地域の方々との交流を積極的に行っていきたいと思っています。

         (赤木義貴)



「進学ゼミ」発足 難関大学合格目標

学習専用教室での学習
学習専用教室に改装

 本年度より「国公立大学・難関私立大学・医学部医学科合格」を目標に掲げ、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら勉強に打ち込む学習グループ「進学ゼミ」が発足しました。現在は1年生9人、2年生9人の計18人が進学ゼミに入っています。

 その活動は、主に学習専用教室での日々の勉強や東京研修、大手予備校での講習参加などがあります。学習専用教室は校内の教室が改装されました。大きな机、椅子とパーテーションがあり、また書棚には参考書がそろっているので、定期テスト前などは特に勉強に集中して取り組めています。


東京証券取引所を見学
2泊3日東京研修

 夏休みには10人の生徒が2泊3日で東京研修に行き、いろいろな施設や大学を訪問し、受験関係者・企業経営者から話を聞きました。私たちはこの研修に参加してよかったと本当に思いました。

 特に印象的だったのが「難関大学学生との講話」でした。東京大学、お茶の水女子大学の学生が、受験勉強に向けてのアドバイスや大学生活などを詳しく話してくださったので、大学進学について、今までよりは身近で現実的なものとして考えることができるようになりました。そして、これからの目標と、目標を達成するための計画を立て、継続して勉強に取り組んでいこうという気持ちになりました。

 研修全体を通じて、全て初めて行くところでとてもワクワクして楽しかったですし、学ぶことが多くありました。この研修で学んだことを今後の学校生活で必ず生かしていこうと思っています。

     (中嶋響・佐々岡礼奈)



HPリニューアルしました!!

 島根中央高校のホームページ(HP)は、より見やすく楽しく、親しみやすいものになるよう昨年7月にリニューアルしました。HPでは学校での行事や皆さまへのお知らせなど、タイムリーなものを画像も多く取り上げながら掲載しています。また、本校の授業や部活動、寮生活などを紹介している動画が閲覧できたり、「夢に向かって邁進(まいしん)中」というページでは、夢や目標に向かって努力をしている生徒や団体をピックアップして紹介していますので、本校の雰囲気や様子をより感じていただけるHPだと思っています。ぜひ一度、島根中央高校HPをご覧ください。

HPアドレス www.shimane-chuo.ed.jp



編集後記 地域の協力に感謝

 今年もなんとか『青春はつらつ新聞』を作成することができました。今回は新しく始まった地域系部活動「しまん―Chu●(ハート)!」の特集となりました。

 島根中央高校には1週間に1度、川本町内の18カ所の事業所で1~3人のグループに分かれて職場体験を行う「まちごとキャンパス学習」、石見銀山保全活動、中山間地研究センターや美郷町での実習・調査、地域の歴史・文化・芸能などを学ぶ「ふるさと学」という特色ある授業もあります。どちらも地域の協力がなければ成り立たない授業です。また、商業や家庭科の授業でも実習に出かけたり、地域の方々との新しいコラボレーション事業も進められでいます。

 このように、島根中央高校の魅力は、何と言っても私たち生徒の活動を先生方や保護者・地域の方々が一生懸命応援してくださっていることです。今回の「しまん―Chu●(ハート)!フェスティバルin美郷町駅伝」も、地域や保護者の方々、そして先生方の頑張りがなければこのような成功はなかったと思います。

 最後に、今回の紙面づくりをはじめ、島根中央高校を応援してくださっている全ての方々に心から感謝申し上げます。

 (青葉美尋・井手彩香・飯田あや・佐々岡美帆)

2014年12月21日 無断転載禁止

こども新聞