輝(き)らりキッズ ものづくり日本期待の星

学校の技術室で、慣(な)れた手つきでのこぎりを使って板を切る高橋竜樹君=出雲市朝山町、出雲市立南中
木工アイデア部門で特許庁(とっきょちょう)長官賞

 高橋竜樹(たつき)君 (出雲市立南中3年)

 先月下旬(げじゅん)に東京で開かれた「第15回全国中学生創造(そうぞう)ものづくり教育フェア」の「木工チャレンジコンテスト アイデア部門」で、出雲市立南中学校3年高橋竜樹(たつき)君(15)=同市馬木(まき)町=が見事、第1席の特許庁(とっきょちょう)長官賞を受賞しました。同部門での最高賞受賞は島根県勢では初の快挙(かいきょ)です。

 森林組合に勤(つと)めるお父さんの影響(えいきょう)もあって、幼(おさな)いころから木工に慣(な)れ親しんでいた高橋君でしたが、コンテスト挑戦(ちょうせん)の直接(ちょくせつ)のきっかけになったのは、昨年の大会で中学校の先輩(せんぱい)が同部門で全国3位入賞したこと。

 「今度は僕(ぼく)の番」と、大いに刺激(しげき)を受けた高橋君は、県中学校技術(ぎじゅつ)・家庭科研究会会長も務(つと)める成相友之(なりあいともゆき)校長(60)の勧(すす)めもあって、同フェア6部門のうちの木工アイデア部門への挑戦(ちょうせん)を決めました。昨年の夏休み後半から構想(こうそう)を練(ね)り、試行錯誤(しこうさくご)や失敗をくり返しながら、約2カ月かけて作品を完成させました。

 「ターン式立体ボックス360」と名付けられた作品は幅(はば)40センチ、奥(おく)行き40センチ、高さ30センチの大きさの小物入れ。縦型(たてがた)の立体にして、効率(こうりつ)よく小物を収納(しゅうのう)できるように四つに仕切り、上部には日常的(にちじょうてき)によく使うティッシュペーパーやテレビのリモコン入れを配置。そして、ペン立ては90度倒(たお)せば本立てにも早変わり。底部には360度回転できるように回転板を取り付けるなど、合わせて10もの機能(きのう)を盛(も)り込んでいます。

東京であった全国大会で、特許庁長官賞を受賞した作品の説明をする高橋竜樹君
 また、強度を高めるために組み継(つ)ぎ、欠(か)き継ぎといった高度な技術も取り入れています。

 こうした優(すぐ)れた機能性や斬新(ざんしん)なアイデア、高い技術が評価(ひょうか)され、最高賞の受賞となりました。

 全国大会でのアイデア部門は作品本体を持ち込めないため、段(だん)ボールで作ったサンプル作品を持参。用意した原稿(げんこう)も読むことなく、写真や図表を駆使(くし)して度胸(どきょう)たっぷりのプレゼンテーション(内容説明)を展開(てんかい)。指導(しどう)してきた成相校長は、そんな高橋君を「余裕(よゆう)があって、落ち着いて物事に取り組める。器用(きよう)でもあり、やればやるほど伸(の)びるタイプ」と評(ひょう)しています。

 部活動は吹奏楽(すいそうがく)部に所属(しょぞく)しチューバを担当。美術、書道コンクールにも入賞するなど、多彩(たさい)な才能(さいのう)を発揮(はっき)する高橋君ですが、将来(しょうらい)の目標については「今の段階(だんかい)では具体的なことは決まっていないが、ものづくりの道には進みたい」とキッパリ。“ものづくり日本”の未来を支える期待の星、とも言える頼(たの)もしい存在(そんざい)です。


≪プロフィル≫

【好きな科目】技術家庭

【好きな食べ物】わけありのサバの缶詰(かんづめ)

【好きな歴史上の人物】クラシック音楽の巨匠(きょしょう)たち

【尊敬(そんけい)する人】そういう人に出会いたい

2015年2月18日 無断転載禁止

こども新聞