仕事みてある記 鳥と来園者の触れ合いに情熱

鳥と来園者の触れ合いに意欲を燃やす動物飼育員の石倉聖一さん。腕(うで)に乗せているのはショーの相棒・ハヤブサの「ななお」=松江市大垣町、松江フォーゲルパーク
 動物飼育員(しいくいん)
   石倉 聖一(いしくらせいいち)さん (松江市大垣(おおがき)町)


 やぁみんな、こんにちは。僕(ぼく)は花と鳥の楽園・松江フォーゲルパーク(松江市大垣(おおがき)町)のハヤブサ「ななお」。今日は、園の動物飼育員(しいくいん)で僕とバードショーをしている相棒(あいぼう)の石倉聖一(いしくらせいいち)さん(26)を紹介(しょうかい)するね。鳥の飼育やトレーニング(調教(ちょうきょう))にかける思いを、根ほり葉ほり聞いてみたよ。


 《動物飼育員になったのは、子どものころの体験がきっかけ?》

 「両親がよく動物園に連れて行ってくれてね。犬も飼(か)っていて、動物にかかわる仕事がしたいな、と思ったんだ。さらに高校生のころ、動物と一緒(いっしょ)にお客さんを楽しませたい、と考えるようになってね」


 《それで大阪(おおさか)の専門(せんもん)学校に進学したんだね》

 「イルカなど海洋動物のトレーナーを専攻(せんこう)してね。他の動物も含(ふく)めた動物行動学やトレーニング理論(りろん)などを勉強して、フォーゲルパークに入ったんだ」


 《夢(ゆめ)がかなっても、仕事となると大変でしょ?》

 「熱帯系(けい)の鳥約30種100羽近くが担当(たんとう)。朝一番に展示室(てんじしつ)を見回り、生きているか、餌(えさ)は食べているか確認(かくにん)して、体調も観察するんだ。餌やり、展示室の掃除(そうじ)や修理(しゅうり)、タカ、ワシ、ハヤブサを中心にしたバードショーの披露(ひろう)やショーに向けた鳥の訓練(くんれん)、来園者と鳥が直(じか)に触(ふ)れ合(あ)えるコーナーの応対などが日課。繁殖(はんしょく)の仕事もあるね」


 《僕(ぼく)たち鳥も種類が違(ちが)えば生態(せいたい)もそれぞれ、違うでしょう》

 「一羽ごとでも個性は違うからね。最初は、威嚇(いかく)してきたり落ち着かなかったり。トレーニングでも逃(に)げるし、全然、動かないし。だから、話しかけたり、餌を見せて喜ばせたり…」


 《よく観察して個性をつかみ、接(せっ)し方を考えるんだね》

 「そのうち、僕の姿(すがた)や声を覚えてくれて、手に乗って来たり、体に触れさせてくれたりするようになるんだ。心を開いてくれた瞬間(しゅんかん)で、一番うれしい時だなぁ」


 《そんな体験をすると、ホントかわいくなるね》

 「死んでしまった時はつらいな。もとは野生だから、習性(しゅうせい)で体調が悪くても隠(かく)すんだよね。早く気が付けば助けられるかもしれないから、小さな変化でも見逃(みのが)さないようにしないと」


 《この前、日本一の鳥のトレーナーを目指せって言われていたね》

 「独自(どくじ)に勉強はしているよ。新しいショーなどにどんどん挑戦(ちょうせん)して、来園者に鳥との触れ合いを楽しんでもらいたいからね」

2015年2月25日 無断転載禁止

こども新聞