きらめく星たち 半月(はんげつ)

上弦(じょうげん)と下弦(かげん)の月があるよ

 月は日ごとに形を変えていきます。どの形の月もきれいなのですが、あえておすすめの月を挙(あ)げるとすれば、ぴんと弦(つる)を張(は)った弓のように見えることから「弓張り月」とも呼ばれる、半月(はんげつ)でしょう。

 月の表面にはクレーターと呼(よ)ばれる地形があります。それは何十億年も前、月に隕石(いんせき)がぶつかってできたくぼみです。月には空気がなく、風も吹(ふ)かなければ雨も降(ふ)りませんから、大昔にできたクレーターがくずされずにたくさん残っています。そして、それらが見やすいのが半月なのです。

 写真のように欠け際(ぎわ)あたりのクレーターは影(かげ)ができて特によく見えますね。逆(ぎゃく)に欠け際のない満月だとクレーターは見えにくいのです。望遠鏡があるとクレーターを詳(くわ)しく観察できますが、半月のときのクレーターは双(そう)眼(がん)鏡(きょう)でもよくわかります。

 ところで、半月には2種類あります。今、半月が南にあると考えてください。右半分が見えている半月なら、それを上弦(じょうげん)の月といいます。月は太陽に照らされて光っていますから、このとき、太陽は月の右、つまり西にあることになります。その太陽が沈(しず)んだあとの夜の初めが上弦の月の見やすい時間帯です。一方、上弦の月の反対側が見えている半月は下弦(かげん)の月で、見やすいのは夜明け前です。

 上弦と下弦の月、写真で見てもずいぶん雰囲気(ふんいき)が違(ちが)いませんか。きょう2月25日の夜見えるのは上弦の月、3月だと14日に下弦、27日に上弦の月が見られます。下弦の月を見るには少し早起きが必要かもしれませんが、ぜひ双眼鏡で両方の半月を見比(みくら)べてください。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

上弦の月=三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
下弦の月=三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影

2015年2月25日 無断転載禁止

こども新聞