輝(き)らりキッズ 視線の先は全国大会入賞

全国大会入賞を目指し、練習に励(はげ)む糸原悠さん=島根県奥出雲町三成(みなり)、三成公園陸上競技場
笑顔(えがお)絶(た)やさず日々努力

 走り幅跳(はばと)びの糸原悠(ゆう)選手(奥出雲(おくいずも)・仁多(にた)中2年)

 あらゆる競技(きょうぎ)種目で中学生の頂点(ちょうてん)を競う全国中学校体育大会(全中)。その大会での入賞を目指し、高い意識(いしき)を持って練習に取り組む女子選手がいます。走り幅跳(はばと)びを専門(せんもん)とする島根県の奥出雲(おくいずも)町立仁多(にた)中学校2年、糸原悠(ゆう)さん(14)=奥出雲町八代(やしろ)=です。

 2014年に香川(かがわ)県であった全中(陸上競技)には県内唯一(ゆいいつ)の2年生選手として出場しました。しかし、大会では全国の高い壁(かべ)に跳(は)ね返され予選敗退(はいたい)。「力不足を痛感(つうかん)しました」。最終学年を迎(むか)える今年、自分の可能性(かのうせい)を信じてひた向きに練習を重ねています。

 本格的(ほんかくてき)に走り幅跳びを始めたのは、中学の陸上部に入部してから。小学校時代は突出(とっしゅつ)した力を持つような選手ではありませんでしたが、両親が走り幅跳びの選手だったこともあってか、中学生になってからメキメキと力を付けました。陸上部顧問(こもん)で父親の保弘(やすひろ)さん(47)は「助走のスピードを落とさず跳躍(ちょうやく)につなげることができる」と長所を挙(あ)げます。

 入部から順調に記録を伸(の)ばし、昨年6月の県大会では5メートル41センチを跳んで、全中出場の目安となる全国標準(ひょうじゅん)記録(5メートル40センチ)をクリア。後がない最終試技(しぎ)でしたが、「体が浮(う)いた」と振(ふ)り返る納得(なっとく)のジャンプで全国への切符(きっぷ)をつかみました。

練習後、チームメートと談笑(だんしょう)する糸原悠さん(左から3人目)
 全中では、会場の雰囲気(ふんいき)にのまれ、力を出し切れませんでしたが、6メートル近い跳躍を見せる全国トップレベルの同年代の強さを目の当たりにし、「もっと跳べるようになりたい」と刺激(しげき)を受けました。

 それ以来、全国で戦える選手になろうと、安定した空中姿勢(しせい)を保(たも)つための体幹(たいかん)トレーニングに力を注ぐなど、日々の練習に努力しています。保弘さんは「家で自主練習に取り組む回数も増えた」と悠さんの変化を感じています。

 陸上競技のほとんどは個人種目ですが、悠さんは仲間への心くばりも忘(わす)れません。「上級生が練習でつらい表情(ひょうじょう)をしたら、下級生もつらいと感じてしまう」との思いから、主将(しゅしょう)の藤原七瀬(ふじはらななせ)さん(14)と笑顔を絶(た)やさず練習し、チームの雰囲気を明るくしています。

 もっと遠くへ-。心技体(しんぎたい)が一回り成長したその先に、自分が納得(なっとく)できるジャンプを全国大会でも披露(ひろう)している姿(すがた)を思い浮(う)かべながら、今季のシーズン開幕(かいまく)に向け気持ちを高めています。


≪プロフィル≫

【好きな科目】英語

【好きな食べ物】クルミパン

【最近はまっていること】お菓子(かし)作り

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】食にかかわる仕事をしたい

2015年2月25日 無断転載禁止

こども新聞