きらめく星たち 北極星(ほっきょくせい)

いつも真北(まきた)で光っているよ

 オーストラリアなど南半球に住む人にとって、北極星(ほっきょくせい)はあこがれの星なのだそうです。なぜでしょうか。

 初めての場所で星空を見るときでも、北極星はいつも真北(まきた)で光っていますから、見つかれば方位(ほうい)がわかって便利です。探(さが)し方は図のように、目に付きやすい北斗七星(ほくとしちせい)かカシオペヤ座(ざ)を目印にします。ぎらぎらとした輝(かがや)きではないので、あこがれの的になるなんて思えないかもしませんね。

 北極星の別名はポラリス、「極の星」という意味です。また、航海(こうかい)の目当てになることから「海の星」を意味するステラ・マリス、「航海を導(みちび)く」という意味のナビガトリアという呼(よ)び名もあります。どれも、北の空にあってほとんど動かないからこそ、付いた名前です。日本では、方位を十二支(し)で表したとき、子(ね)が北に当たるので「子の星」と呼ばれていました。

 夜空を30分も観察すると、星の位置が変わっていくことに気付きます。星は空の一点を中心に回るように動くのです。ですから、季節や時間によって見える星座が違(ちが)ってくるのですが、回転の中心にある北極星だけは、いつも同じところに見えるというわけです。

 北極星は、北極に行くと真上に見え、日本では北の空の中ほどの高さ、赤道(せきどう)あたりでは地平線(ちへいせん)ぎりぎりに見えます。赤道を超(こ)えて南に行くと北極星を見ることはできません。そして、南極(なんきょく)の真上には、「南極星」と呼ばれるほど目立つ星は輝いていないのです。北半球でだけ見られる、動かない星。北極星の特別さがわかりましたか。

 ついでに最後に一言。星が動いて見えるのは、本当は地球が回転しているからなのですよ。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

北極星の探し方
30分間の星の動き。北極星を中心に、北斗七星やカシオペヤ座が回転しているのがわかる=隠岐(おき)・知夫里(ちぶり)島で撮影(さつえい)

2015年3月11日 無断転載禁止

こども新聞