きらめく星たち 皆既月食(かいきげっしょく)

月食のようす=2014年10月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
月全体が影(かげ)の中に入るよ

 4月4日、皆既月食(かいきげっしょく)が見られます。

 月食は太陽、地球、月が一直線に並(なら)ぶときに起こる現象(げんしょう)です。月食が始まると満月(まんげつ)がどんどん欠けていくように見えます。これは地球から見て太陽の反対側にできる影(かげ)の中に、月が入るからです。

 月全体が影の中にすっぽり入る状態(じょうたい)を皆既月食といいます。月が地球の影(かげ)に隠(かく)されてしまうのですが、まったく見えなくなるのではなく、地球の空気の中を通った太陽の光に少しだけ照(て)らされ、赤っぽく見えます。

 今回の月食では、午後7時15分に月が欠け始め、8時54分に皆既月食になり、それが9時6分まで続きます。そこから月が元の姿(すがた)に戻(もど)り始め、10時45分に月食が終わります。春休みの土曜日、家族みんなで楽しみやすい時間帯です。

 ところで、昨年の10月8日に起こった前回の月食を見た人も多いと思います。このときは皆既月食が1時間続いたのですが、今回は12分間と時間が短いのが特徴(とくちょう)です。このように、皆既月食が続く時間は毎回違(ちが)います。なぜでしょうか。

 写真は前回の月食のときのものです。月食が始まってから半分欠けた月(右)、皆既月食の状態(中)、半分元に戻った月(左)。これらを重ねると地球の影の形が見えてきます。直径が月3個分ほどある地球の影のどこを月が通るかで、皆既月食の長さが変わるのがわかると思います。今回は影の端(はし)の方を通るので、時間が短いのです。

 月食の見どころは、数時間のうちに見る見る変わっていく月の形です。肉眼(にくがん)で十分楽しめる現象ですし、双眼鏡(そうがんきょう)があればより詳(くわ)しく観察(かんさつ)できます。また、皆既月食の赤い色と、そのときの暗くなった夜空に現(あらわ)れる星々にも注目です。

 今回の皆既月食を見逃(みのが)すと、日本では2018年の1月31日まで見られません。晴れるといいですね。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年3月25日 無断転載禁止

こども新聞