(62)珪化木(大田)

人々を魅了する珪化木
 観光面活用徐々に進む

 大田市久手町のJR久手駅近くの波根西海岸に足を運ぶと、樹木が石化した「珪化木(けいかぼく)」が目に飛び込む。海から斜めに3メートル余り飛び出したような形状で、大きく、どっしりとした景観が人々を魅了している。

 珪化木は、火山の活動によって土の中に埋没した樹木が長い年月を経て珪化し、石のようになったもの。波根西海岸の珪化木は、約2千万年前の地層や海中で見ることができ、海域約3ヘクタールを含めた付近一帯が「波根西の珪化木」として、1936年に国の天然記念物に指定された。久手町の名所の一つになっている。

 地域住民にとっては身近な存在で、地元の久手小学校の中庭などには、移転された珪化木の一部が飾られており、子どもたちも親しみを持っているという。

 町外からの来訪者を増やすとともに地域住民に魅力を再確認してもらおうと、久手町観光開発協会が、珪化木に続く遊歩道の入り口付近に縦90センチ、横150センチの説明看板を2014年夏に設置するなど、観光面での活用も進んでいる。

 市地域振興課東部ブロックまちづくり支援担当の園山智恵副主幹(47)は「海まで行くと、スケールの大きい珪化木を見ることができる。現地で古代ロマンを感じてほしい」と話した。

2015年3月26日 無断転載禁止