輝(き)らりキッズ ヤモリ、ツバメ…温かい目で観察

作品づくりを楽しむ山本彩花さん=大田市温泉津町の自宅
「居心地(いごこち)のよい我(わ)が家」の生き物テーマ

 難波利三(なんばとしぞう)文芸賞特選 山本彩花(あやか)さん 大田(おおだ)・温泉津(ゆのつ)小6年

 大田(おおだ)市温泉津(ゆのつ)町出身で、直木賞作家の難波利三(なんばとしぞう)さんの功績(こうせき)をたたえて設けられた第15回「難波利三・ふるさと文芸賞」の小学生の部で、温泉津小学校6年の山本彩花(あやか)さん(12)が特選に選ばれました。

 「居心地(いごこち)のよい我(わ)が家」と題し、温泉津町の自宅に姿(すがた)を見せる生き物たちをテーマにまとめました。山本さんは「特選の知らせをもらったときはすごく驚(おどろ)いた。評価(ひょうか)されてうれしい」と笑顔を見せます。

 山本さんは物語を書くのが好きな姉の裕菜(ゆうな)さん(16)の影響(えいきょう)で、小学3年生のころから物語作りを始めました。「頭の中で物語を考えるのが好きで、思いついた文章をノートによく書いている」と語ります。また、書き上げた作品を読んだ人が喜ぶ表情を見ると自身もうれしくなるといいます。

 受賞作は山に囲まれる自然豊かな場所にある自宅が舞台(ぶたい)です。毎年一度は家族の誰(だれ)かが遭遇(そうぐう)するというヘビや、床(とこ)の間のすみから出てくるヤモリ、群(む)れをなして集まるツバメなどさまざまな生き物が登場し、家族が温かく見守りながら接(せっ)しています。

山本彩花さんを囲み特選の受賞を喜ぶ同級生たち=大田市温泉津町の温泉津小学校
 さらには新たな“住人”としてハチも登場し「ハチとの共存(きょうぞん)は、かなり難(むずか)しい。どれだけ我が家は居心地の良い家なのだろう」と表現しています。

 小学生の部には15点の応募(おうぼ)があり、審査(しんさ)委員長の難波さんらが審査しました。山本さんの作品は、生き物たちに向き合う気持ちの優(やさ)しさが全編(ぜんぺん)にあふれ、ユーモラスな雰囲気(ふんいき)も感じられ、文章の組み立てもうまく、目の付け所が面白い点などが高い評価を受けました。

 ふるさと文芸賞の授賞式(じゅしょうしき)は昨年11月、大田市大田町の市民会館であり、山本さんは大勢の前で特選作品を堂々と朗読(ろうどく)しました。事前に同級生らから、「特選朗読」を応援(おうえん)するメッセージをまとめた寄(よ)せ書きを受け取っていたことで「勇気づけられ、しっかりと発表ができた」と振(ふ)り返ります。

 次回作については、今のところテーマを見つけていませんが「面白い素材(そざい)が見つかったら楽しみながら自分の思い通りにまた書いてみたい」と意欲(いよく)を示(しめ)しています。

 (山本さんは4月から大田西中1年生になります)


≪プロフィル≫

【好きな科目】理科

【好きな食べ物】みかん

【尊敬(そんけい)する人】今まで出会ってきた先生

2015年4月1日 無断転載禁止

こども新聞