きらめく星たち 近づく月と惑星(わくせい)

月(手前)と金星(上側)の大接近。三日月の暗い側もうっすらと見えています=2010年5月16日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
今夜は月と土星(どせい)だよ

 空に見える星は、並(なら)び方が何千年も変わりません。だから昔の人が星と星とを結び、夜空に絵を描(か)いた星座(せいざ)が今でも同じようにあるのです。ただ、例外もあります。それは惑星(わくせい)です。「惑(まど)う星」と書くとおり、惑星は星座(せいざ)から星座へとゆっくりと移(うつ)り渡(わた)っていきます。例えば今年の春、かに座に見えている木星(もくせい)は、1年後の春には隣(となり)のしし座に見られます。

 このように、惑星は見かけの上では、星座の星の中を動いていくのです。月はもっと早く星座の中を動き、日に日に見える位置を変えていきます。お互(たがい)い星空の中を動き回っている月と惑星は、ときには接近(せっきん)することがあります。

 実は4月8日の今夜、月と土星がたいへん近づきます。真夜中近くに東の地平線から昇(のぼ)ってくる月のすぐ右に、明るい星が見えたら、それが土星です。肉眼(にくがん)でも見られますが、双眼鏡(そうがんきょう)だとより観察しやすいでしょう。今年は月と土星が接近することが多く、このあとも、5月5日から6日にかけてと6月1日から2日にかけての夜、6月29日と7月26日の夜の前半、8月22日の夜の初めに見られます。

 土星以外では、10月9日に金星(きんせい)が、11月7日に木星が、12月8日にはまた金星が月に近づきます。それぞれ夜明け前の東の空で見られます。

 写真は、三日月と金星が大接近したところです。ここでトルコの国旗(こっき)を思い出してみてください。赤地に白い月と星が描(えが)かれていますね。このデザインの由来にはいろいろな説があるようですが、月と惑星の接近を表したものとも考えられています。国のシンボルになるほど印象的(いんしょうてき)なこの現象、あらかじめわかっていないと見逃(みのが)すことが多いと思いますので、ぜひ日にちを気に掛(か)けておいてください。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年4月8日 無断転載禁止

こども新聞