輝(き)らりキッズ 「母の愛や努力の大切さ学んだ」

小泉八雲から学んだことを振(ふ)り返る三島杏夏さん=松江市東出雲町、市立揖屋小学校図書館
「小泉八雲をよむ」感想文コンクール 小学生の部優秀(ゆうしゅう)賞

 三島杏夏(きょうか)さん 揖屋(いや)小(松江)6年(現(げん)・東出雲(ひがしいずも)中1年)

 小泉八雲(やくも)(ラフカディオ・ハーン)の読書感想文や作詞(さくし)・詩を募集(ぼしゅう)した14年度「小泉八雲をよむ」で、松江市東出雲(ひがしいずも)町、市立揖屋(いや)小学校6年生の三島杏夏(きょうか)さん(12)=現(げん)・東出雲中学校1年生=が、小学生の部最高賞の優秀(ゆうしゅう)賞に輝(かがや)きました。

 「小泉八雲をよむ」は、八雲の功績(こうせき)をたたえようと松江市、同市教育委員会、八雲会が主催(しゅさい)して1986年から毎年開催し、29回目。小学生のほか中学生、高校生、一般(いっぱん)などの部に、13都府県から48点の作品が寄(よ)せられました。

 三島さんは、地域(ちいき)の人材育成を目的に松江歴史館で開かれている、ごうぎん島根文化振興財団(しんこうざいだん)の私塾(しじゅく)「尚風館(しょうふうかん)」1期生として入校。論語(ろんご)や郷土(きょうど)の偉人(いじん)などを学習する中で、八雲の作品や被爆者治療(ひばくしゃちりょう)にあたった永井隆(ながいたかし)博士らの業績(ぎょうせき)について学んでいます。

 小さい時から本を読んだり作文を書くことが好きで、「八雲の作品は怪談(かいだん)をはじめ、たくさん読みました」と話します。市報(しほう)松江に掲載(けいさい)された「小泉八雲をよむ」感想文募集の記事が目にとまり応募(おうぼ)を決めました。

表彰(ひょうしょう)式後に記念撮影(さつえい)する三島杏夏さん(左から4人目)ら「小泉八雲をよむ」コンクール受賞者=松江市殿(との)町、松江歴史館(松江市提供(ていきょう))
 「心に残った怪談について書こう」と思い、「子育てあめ」をテーマにしました。「小泉八雲に学んだこと」と題した応募作品の中で、八雲が最後に書いていた「母の愛は死より強し」に共感し、八雲の作品は「読んだ人を考えさせる」ことを学びました。

 また、「ジャーナリストや作家として努力した八雲を私の目標にして、いろいろなことに挑戦(ちょうせん)し頑張(がんば)っています」と、尊敬(そんけい)する気持ちを語っています。

 さらに「八雲のことを知って松江について興味(きょうみ)を持つようになり、松江が以前よりも好きになりました」と、八雲へのお礼の気持ちを伝えています。

 審査(しんさ)の講評(こうひょう)で「八雲が伝えたかった母の愛情の強さを読み取り、自分の考えをまとめた。八雲への尊敬の気持ちや、その姿勢(しせい)に学ぼうとする姿勢もうかがえた」と高く評価(ひょうか)。

 三島さんは「いい賞がもらえてうれしかった」と受賞を喜びました。

 6年時、図書委員会委員長や市小学校連合体育大会の女子400メートルリレー選手を務(つと)めました。家族でよく旅行し、将来(しょうらい)は空港で搭乗(とうじょう)案内などをする航空会社の地上勤務職員(きんむしょくいん)(グランドスタッフ)になる夢(ゆめ)を抱(いだ)いています。

 6年生の担任(たんにん)だった安部顕教諭(あべあきらきょうゆ)は、三島さんについて「自分を見つめ、自分を高めていこうとする意欲(いよく)や能力(のうりょく)を持っている」と目を細めました。

 コンクールは本年度も開催予定で、松江市観光文化課は多くの応募を期待しています。


≪プロフィル≫

【好きな科目】体育と社会

【好きな食べ物】ハヤシライス

【好きな選手】藤森安奈(ふじもりあんな)さん(仁川(インチョン)アジア競技(きょうぎ)大会 女子400メートルリレー日本代表)

【好きな言葉】子曰(しいわ)く 性相(せいあい)近し 習い相遠し(論語(ろんご)・陽貨篇(へん))

2015年4月22日 無断転載禁止

こども新聞