輝(き)らりキッズ 全国大会照準パワフルスイマー

バタフライの泳ぎを練習する種琴羽さん=島根県邑南町下口羽の「はすみ温水プール」
母親が指導(しどう) 県予選会で2種目V

 バタフライの種琴羽(たねことは)さん 邑南(おおなん)・羽須美(はすみ)中3年

 水泳が盛(さか)んな島根県邑南(おおなん)町の羽須美地域(はすみちいき)で、母親と一緒(いっしょ)に国体出場を目指している女子選手がいます。バタフライが専門(せんもん)種目の羽須美中学校3年、種琴羽(たねことは)さん(14)です。元水泳選手で現在(げんざい)、同中学校水泳部と地元・はすみスイミングスクール(SS)のコーチを兼務(けんむ)する母、鈴美(すずみ)さん(36)の指導(しどう)を受けながら、「全国大会でベスト記録を出したい」と練習に汗(あせ)を流しています。

 競泳の元国体選手だった鈴美さんの影響(えいきょう)で、4歳(さい)ごろから地元の「はすみ温水プール」(25メートル)で泳ぎ始めました。「家に母親のメダルがたくさんあって、すごい人だなと思っていた。気付いたら自分も泳いでいた」と振(ふ)り返ります。

 小学生になってからは、はすみSSに所属(しょぞく)し、メキメキと力を付けました。泳ぎがうまくなるにつれて練習も週2日から週4日に増(ふ)え、小学5年生の時にはバタフライの50メートル、100メートル、200メートルの3種目で鈴美さんのベスト記録を抜(ぬ)きました。「うれしかった」と照(て)れ笑いします。

 現在は日曜日を除(のぞ)く週6日、部活動と、はすみSSの練習を合わせて平日2時間、土曜日は3時間、みっちりと泳ぎます。キックなどの基本(きほん)練習を行った後、多い時はバタフライをトータルで1500メートルは泳いでいます。

コーチを務める母の鈴美さん(左端)から指導を受ける種琴羽さん(左から2人目)ら=島根県邑南町下口羽(しもくちば)の「はすみ温水プール」
 プールサイドで鈴美さんがタイムを計り、手の向きなどを細かく指導します。「パワフルさがある」と鈴美さんが認(みと)める力強い泳ぎが特徴(とくちょう)。腕(うで)立てや腹筋(ふっきん)などの筋力トレーニングも地道(じみち)に続けています。

 実際(じっさい)、実力は折(お)り紙付きです。4月にあった中国五県対抗(たいこう)島根県予選会(松江(まつえ)市)では、高校生も出場した無差別女子100メートルと同200メートルで優勝(ゆうしょう)し、6月にある本戦への切符(きっぷ)を手にしました。昨年は本戦で同200メートルが10位だっただけに、「今年こそ入賞したい」と気合十分です。

 課題は精神(せいしん)面の強化です。全国JOCジュニアオリンピックカップや全国中学校水泳競技大会(全中)といった全国大会も常連(じょうれん)ですが、大舞台(ぶたい)でベスト記録を出したことがないからです。

 それだけに、今年の目標は全国大会でベストの泳ぎをすることです。JOCと全中に加えて当然、「母親と同じ国体にも出場したい」と闘志(とうし)を燃(も)やしています。


≪プロフィル≫

【好きな科目】技術(ぎじゅつ)・家庭

【好きな食べ物】果物のナシ

【尊敬(そんけい)する人】4月の日本選手権女子50メートルバタフライで優勝した池江璃花子(いけえりかこ)選手(中3)

2015年5月20日 無断転載禁止

こども新聞