特派員便り 戦いの舞台ローランギャロス

体感温度を上げる赤土

 ボンジュール。四大大会初制覇へ、錦織圭選手の戦いが始まった。このローランギャロス取材が公私にわたり初の海外。緊張する記者にとって、1回戦の貫禄勝ちと、試合後のコートサイドでサインをもらおうとできた人だかりは、何とも頼もしく、誇らしかった。

 戦いの舞台は、その名を、世界初の地中海横断飛行に成功した仏軍パイロットにちなむ。セーヌ川に囲まれ、ブローニュの森に隣接。パリ中心部のシャンゼリゼ通りの東端のオペラ座近くのホテルから地下鉄と徒歩で約30分ほどの郊外にある。

 センターコートのフィリップ・シャトリエなど、19あるコートにはどれも照明設備がないが、日本と比べ日が長く、午後10時ごろまで試合ができるという。日没は、7時間早い日本時間では朝5時ごろになる。

 試合のなかった、25、26日とも「KEI」の名前は、大会本部で毎朝発表される公式練習リストになかった。ほかのどこかで爪を研いでいるのか。

 最高気温20度前後の過ごしやすさの中、強い日差し、視界を覆う赤土とともに、その攻撃的プレーで見る者の体感温度を上げる、錦織選手の戦いが待ち遠しい。

2015年5月27日 無断転載禁止

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