輝(き)らりキッズ ユニーク発想全国の頂点

研究内容を振り返る小山真由子さん=雲南市大東町大東、自宅
和傘(わがさ)に適(てき)した塗料材調査(とりょうざいちょうさ)

 児童才能(さいのう)開発競技(きょうぎ) 文科大臣賞

 小山 真由子(こやま まゆこ)さん(4年)



 児童の豊(ゆた)かな感性(かんせい)と基礎(きそ)学力の向上を養う目的で開設(かいせつ)された顕彰(けんしょう)事業「全国児童才能(さいのう)開発コンテスト」(東京都・公益財団(こうえきざいだん)法人才能開発教育研究財団主催(しゅさい))の科学部門低学年(1~3年)で、雲南(うんなん)市立大東(だいとう)小学校の小山真由子(こやままゆこ)さん(9)=現4年=が最高賞の文部科学大臣賞を受賞しました。昔から気に掛(か)けていた「和傘(わがさ)」に関する研究が評価(ひょうか)された小山さんは「受賞は驚(おどろ)いたけど、一番いい賞が取れてうれしい」とはじける笑顔を見せています。

 全国35都府県の科学作品展(てん)などで優秀(ゆうしゅう)な成績(せいせき)を収(おさ)めた同年代計40点の中から選ばれました。

 研究は夏休みの宿題で行いました。これまでは植物の研究をしてきましたが、今回は、1年生のころに地元の秋祭りで繰(く)り広げられた傘踊(おど)りを目にし、その傘が和紙でできていることにあらためて着目。「紙なのに雨でぬれないのは何でだろう」との疑問(ぎもん)が浮(う)かび、和傘に適(てき)した塗料材(とりょうざい)を調べることにしました。

研究を手伝ってくれた祖母と一緒に受賞を喜ぶ小山真由子さん(左)=雲南市大東町大東、自宅
 用意した塗料は、エゴマ油や菜種油、柿渋(かきしぶ)、ろうそく、防水(ぼうすい)スプレーの五つ。「材料をそろえるのが大変だった」と振(ふ)り返りますが、母親のひろみさん(50)ら家族の協力もあり、市内外から集めました。

 研究では防水性(せい)や強度などを調べました。各材料を塗(ぬ)った和紙の上に生け花で使う剣山(けんざん)を落とし、少しずつ高さを上げていき、高さ何センチまで耐(た)えられるかを比較(ひかく)するユニークな実験のほか、水をかける前後の和紙の重さを量ってきちんと防水しているか、何回水をかけたら破(やぶ)れるかなどを確認(かくにん)しました。

 その結果、エゴマ油を塗った和紙は水をはじく力があり、20回以上水をかけても破れず、剣山は高さ30センチになってはじめて穴(あな)が空(あ)くなど、五つの材料の中で最も和傘に適した材料であることが分かりました。

 「知らないことを実験を通して理解(りかい)できることが楽しい」と研究の面白さを話す小山さんのマイブーム(熱中していること)は、研究に使う「材料集め」で、ことしの夏休みは、今回使わなかった種類の油や和紙を使って同様の試験を行う予定です。

 探求(たんきゅう)心を秘(ひ)める小さなリケジョ(理系(りけい)女子)は、新たな発見に向け意欲(いよく)をみなぎらせています。


≪プロフィル≫

【好きな科目】理科

【好きな食べ物】ブロッコリー

【好きなテレビ番組】ちびまる子ちゃん

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】人の役に立てる仕事に就(つ)きたい

2015年5月27日 無断転載禁止

こども新聞