特派員便り 歴史振り返る博物館

ローランギャロス内にある博物館。
錦織制覇し名を刻めるか

 全仏オープンが後半戦に入った。その初日から4回戦の試合が中断する初めての雨。前日まで強い日差しが照りつけていたローランギャロスの赤土が、しっとり湿り、会場の雰囲気もいつもより落ち着いている。

 このコートができたのは1928年。四大大会で唯一、森の中に建てられた競技場だ。

 名は、世界初の地中海横断飛行に成功したフランス軍パイロットにちなむといい、さぞテニスに縁の深い人だったと思いきや、楽しんだのはラグビーだった。ラグビー仲間だった当時のパリのスポーツ協会長が名付けた。

 そうした逸話、歴史を振り返ることができる博物館が、敷地内にある。会場東側のメーンエントランスを入ると、アルファベットを組み合わせたおしゃれなデザインの柵に囲まれているものの、小屋のようなたたずまい。

 実際、かつては庭師小屋として使われていたそうで、博物館はこの地下にある。

 実は、これらは全て聞きかじり。中で展示されているという、往年の名プレーヤーのラケットや映像、資料とともに歴代優勝者として日本人で初めて錦織選手が名を刻む、勝負の2週目。緊張が高まっている。

2015年6月1日 無断転載禁止