特派員便り たなびいた日の丸

スタンドで錦織圭選手を応援する日の丸がたなびいた=ローランギャロス
日本語の声援コートに響く

 試合時間3時間47分のフルセットの末、錦織圭選手が敗れた準々決勝。想像はしていたが、地元ツォンガ選手の応援はすごかった。

 ポイントを奪えば大歓声。ちょっとでも錦織選手がジャッジに異を唱えればブーイングの嵐。「これぞアウェー」だった。

 そんな中で、テレビ中継でどこまで映っていたかは分からないが、日の丸を掲げる錦織選手の応援も頑張っていた。

 「錦織がんばれ」「もう1本」。日本語の声援が、強い風に乗ってセンターコートを駆け抜けた。この日はほとんどなかったが、大会中、しばしば日本人以外からの応援もあって、世界的な人気を垣間見た気がした。

 パリで子どもたちにテニスを教えている日本人女性は、フランスにもいる小柄な選手たちに、錦織選手のプレースタイルを参考にするよう、指導しているそうだ。

 ベースラインから前へ、前へ、攻め込む「革新」が、グランドスラム大会の開催地で受け継がれていくようで、うれしくなった。

 四大大会制覇は芝の舞台、英国ウィンブルドンに持ち越した。夢は終わらない。「KEEP・IT・UP・KEI(このまま頑張れ、ケイ)」

      =おわり=

2015年6月5日 無断転載禁止

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