輝(き)らりキッズ バイオリンの音色に魅せられ

大好きなバイオリンを弾く世良優樹君=浜田市浅井町、みずほ楽器
理想の演奏(えんそう)目指し強い信念で練習

 コンクールで金賞

 国府(こくふ)小(浜田)5年 世良 優樹(せら ゆうき)君



 美しい音色(ねいろ)に魅了(みりょう)され、バイオリンの練習に励(はげ)んでいる男子小学生が浜田(はまだ)市にいます。浜田市立国府(こくふ)小学校(同市下府(しもこう)町)5年生の世良優樹(せらゆうき)君(11)は、楽譜(がくふ)通りに弾(ひ)くのはもちろんのこと、喜びや悲しみといった感情(かんじょう)をも伝えられる演奏(えんそう)を目指し、地道(じみち)に基礎(きそ)練習を重ねています。

 世良君がバイオリンを始めたのは4歳(さい)のころ。母親に勧(すす)められたのをきっかけに興味(きょうみ)を持ち、「楽しそうだからやってみよう」と同市浅井(あさい)町のみずほ楽器のバイオリン教室に通い始めました。

 今は月3回、浜田市在住(ざいじゅう)のバイオリン奏者(そうしゃ)で講師(こうし)も務(つと)める中山ゆき子先生から指導(しどう)を受けています。約2年前からは月1回ほど、中山先生の恩師(おんし)で京都市でバイオリンを教えている林靖子(やすこ)先生の元に通い、基礎を中心に教わっています。

中山ゆき子先生(右)に指使いを教わる世良優樹君=浜田市浅井町、みずほ楽器
 林先生のレッスンがきっかけで昨年7月には、京都市であった「子どものためのヴァイオリンコンクール」に出場し、金賞を獲得(かくとく)しました。全国規模(きぼ)のコンクールに出たいという思いもありますが、林先生の「曲を弾くのは基礎が全部できてから」という方針で、今は曲の演奏とコンクールの出場を禁止(きんし)されています。そのせいか、大きなホールなどで気持ちよく演奏している夢(ゆめ)を見ることもあるそうです。

 世良君の特技(とくぎ)は楽譜がなくてもメロディーを聴(き)くだけで演奏できることです。そのため、曲を弾いてはいけないという“禁止令”をつい破(やぶ)ってしまうこともあるようです。しかし、曲を弾いていると気付かないうちに付いた癖(くせ)が出て、林先生にはすぐ見破られるそうです。それだけに、まずは指使いや弓の動かし方など基礎を体に覚え込(こ)ませることに専念(せんねん)し、その上で「確実(かくじつ)に丁寧(ていねい)に美しく曲を弾けるようになりたい」と目標を掲(かか)げます。

 世良君はこれまで一度もバイオリンを嫌(きら)いになったことはありません。「何があっても辞(や)めたくない」という強い信念を持ち、家でも練習しています。実際(じっさい)に弾くこと以外にも、約40分間の登下校の時間には歩きながら、演奏している自分を思い浮(う)かべたり、弾き方を考えたりしているそうです。

 「毎日の積み重ねが本番につながるので、これからも一生懸命(いっしょうけんめい)練習します」と謙虚(けんきょ)に話す世良君。理想の演奏に近づけるよう、一歩ずつ着実に前進しています。


≪プロフィル≫

【好きな教科】算数、音楽、英語

【好きな作曲家】パブロ・デ・サラサーテ

【尊敬(そんけい)する人】イツァーク・パールマン

【好きなこと】野球やテニスの観戦

2015年6月10日 無断転載禁止

こども新聞