輝(き)らりキッズ 隠岐の魅力歌い上げ頂点

しげさ大賞受賞後の翌日(よくじつ)のステージで、しげさ節を歌う畑石有依子さん=島根県隠岐の島町西町、隠岐島文化会館
「民謡(みんよう)のすばらしさ伝えたい」

 30回記念しげさ節(ぶし)全国大会・子ども大会

 畑石 有依子(はたいし ゆいこ)さん(五箇(ごか)中3年)



 島根県隠岐(おき)の島町で5月、第30回記念隠岐しげさ節(ぶし)全国大会が開かれました。小中学生が出場する子ども大会もあり、中学生の唄(うた)部門で、隠岐の風景を思い浮(う)かべながら心を込(こ)めて歌い上げた、地元の五箇(ごか)中学校3年生、畑石有依子(はたいしゆいこ)さん(14)がグランプリ「しげさ大賞」を受賞しました。

 「しげさ節」は、「キンニャモニャ」などとともに隠岐を代表する民謡(みんよう)です。大会は毎年あり、大人らが対象の初級と中級、上級の部もあり、それぞれ唄と三味線(しゃみせん)のナンバーワンを決めています。

 畑石さんは4度目の出場で、初めて一番になりました。畑石さんは、幼(おさな)なじみで昨年同じ部門で大賞を受賞した同中2年生、斎賀鈴香(さいかすずか)さん(14)に誘(さそ)われ、小学6年生の時に隠岐民謡のけいこを始めました。キンニャモニャと新しげさ節も、持ち歌だそうです。

しげさ節の歌のけいこをする、畑石有依子さん(中列右)や地元の小中学生ら=島根県隠岐の島町郡(こおり)、五箇生涯学習センター
 同じ時期に入門した斎賀さんや妹の同中1年生、畑石早枝子(さえこ)さん(13)が彼女より早くに同大会で大賞を受賞し、「すごく悔(くや)しい」思いをしてきただけに、今回の受賞はことのほか「うれしかった」そうです。

 出場者は県内外の5人と少なかったですが、いずれも歌自慢(じまん)の中の一番です。師匠(ししょう)として見守る地元の民謡会「民謡あこな会」の岩佐由美子(いわさゆみこ)さん(57)も受賞を喜び、声のきれいさや音程(おんてい)の良さといった素質(そしつ)のほか「姉妹(しまい)そろって素直(すなお)に助言を聞き、一生懸命(いっしょうけんめい)取り組んでいる」と、けいこに臨(のぞ)む姿勢(しせい)も高く評価(ひょうか)しています。

 けいこは水曜日夜、学校近くの五箇生涯(しょうがい)学習センターで小学生らも一緒(いっしょ)に励(はげ)んでいます。6月3日も岩佐さんらの三味線とともに、皆(みな)でしげさ節を歌いました。

 数ある隠岐民謡の中でも、「隠岐の人たちの優(やさ)しさが伝わってくる『里にゃ人情(にんじょう)の花が咲(さ)く』という、しげさ節の一節がとても好き」だそうです。

 中学卒業後も民謡のけいこは続けるという畑石さんは、三味線にも挑戦(ちょうせん)したいと考えています。来年からは同大会でも大人たちと競うことになり、聞き手や審査(しんさ)員に感動してもらうためには、歌の技術(ぎじゅつ)や表現(ひょうげん)力などをさらに高めることが必要です。

 畑石さんは「隠岐民謡の魅力(みりょく)や隠岐のすばらしさを伝えていきたい」と心に決め、歌のレベルアップに頑張(がんば)っています。


≪プロフィル≫

【好きな言葉】一期一会(いちごいちえ)

【好きな教科】理科

【好きな食べ物】たこ焼き

【好きな色】黄色

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】コンピューター関連の仕事につくこと

2015年6月24日 無断転載禁止

こども新聞