ロンドンだより ホーム 緑色のカーペット

最寄りのサウスフィールズ駅のホーム。芝をイメージしたカーペットが敷かれ、世界中のファンを迎える=ロンドン
 ロンドン市街を抜けて電車から一歩降りると、そこはテニス一色に染まっていた。

 ウィンブルドン選手権が行われるオールイングランド・クラブの最寄り駅、サウスフィールズは、レンガ造りで改札口が一つしかない小さな駅舎。ホーム一面、芝をイメージした緑色のカーペットが敷かれており、思わず立ち止まってシャッターを切った。

 会場まで駅から歩いて15分ほど。目に飛び込んできたのは、ツタに覆われた1万5千人収容のセンターコートだった。

 元高校球児の記者にとって、ツタと言えば、阪神甲子園球場だ。

 センターコートは外観がウィンブルドンカラーの紫や濃い緑色の草花で彩られており、甲子園とは違う雰囲気だが、どちらも「聖地」。世界中のテニスプレーヤーたちのあこがれの気持ちが、実感を伴って沸いてきた。

 錦織圭選手の初戦はセンターコートに次ぐ1万1千人収容の1番コート。両コートとも人気が高くチケット入手は困難という。

 錦織選手が「他のグランドスラムと雰囲気が違う」というウィンブルドン。けがの影響がないか気掛かりだが、最高の舞台で始まる、歴史に名を刻む戦いに血が騒ぐ。

(本紙特派員・曽田元気)

2015年6月30日 無断転載禁止

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