ロンドンだより 聖地の熱気

センターコート(左奥)に続く通路。平日にもかかわらず観客で身動きが取れない=ウィンブルドン
連日「すし詰め」通路

 ロンドンで「すし詰め」という表現はないだろうが、ウィンブルドンの試合コートに向かう通路は、平日にもかかわらず、連日、身動きの取れない混雑を見せる。チケットも、お土産も、2・5ポンド(約480円)で買える名物のイチゴの生クリーム掛け「ストロベリー&クリーム」も、買うのに長蛇の列だ。

 試合会場でカメラやスマートフォンに取り付けて自分自身を撮影する器具「自撮り棒」の使用が、今年「観客の妨げになる」という理由で全面禁止となったのが、人の波に流されながら妙に納得できた。

 連日「雨のウィンブルドン」のイメージが覆される快晴。気温も30度まで上がっている。炎天下のインターハイ取材を思えば過ごしやすいとは思うが、男性警備員たちがこぞって日焼け止めクリームを塗っている。やはり、暑い。

 1日午後、錦織圭選手の棄権のニュースが飛び込んできた。会見で、無念の表情を取材した。世界中のファンの「熱」が凝縮したようなウィンブルドンで、錦織選手なら、もっと熱気を帯びた戦いを見せてくれる。近い将来、必ず。悲願を持ち越したロンドンで強く思った。

 (本紙特派員・曽田元気)

2015年7月2日 無断転載禁止

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