ロンドンだより タワーブリッジ

日没を迎え、ライトアップされたタワーブリッジ=ロンドン
気品漂う日暮れ時

 ロンドン中心部を流れ、かつては大動脈として重要な役割を果たしたテムズ川に沿って歩くと、タワーブリッジが見えてくる。完成は1894年。3年前の五輪開催時には巨大な五つの輪がつるされ、聖火も通った有名な観光地だ。

 この季節、ロンドンは日が長い。日本よりも緯度が高く、日没は午後10時頃。タワーブリッジは、日暮れとともに青紫色にライトアップされ、周辺の高層ビルの明かりや西の空に残るオレンジ色の陽光との圧巻のコントラストは、何とも言えない気品が漂っていた。

 最近は木曜日は友人や同僚とパブで酒を楽しみ、金曜日は家族と過ごす人が多いのだという。錦織圭選手の無念の2回戦棄権から丸1日たったテムズ川沿いも、陽気な声が響きわたっていた。

 錦織選手の左脚のけがは幸い重傷でないという。昨年、あと一歩で頂点に届かなかった全米に向けた、再始動を待ちたい。

 ロンドン五輪で日本男子88年ぶりの8強入りを果たし、昨年11月のツアー・ファイナルでアンディ・マリーを破った、錦織選手の実力をロンドンのファンは知っている。だが、今は、もっと進化している。来年は2年分の進化を見せつけるウィンブルドンになる。(本紙特派員・曽田元気)

 =おわり=

2015年7月4日 無断転載禁止

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