女子ログ のび太君、テニスを習う

 注意欠陥多動性障害(ADHD)があるわが家の息子、中学1年生ののび太君が、漫画の影響でテニスを習いたいと言いだした。すでに火、木曜は学習塾、水曜はピアノ教室に通い、私が車で送り迎えしている。この上、土曜にテニス。仕事もあるし、何とか諦めてくれないか…と、親の都合で考えた私。

 運動神経はいいが、球技は苦手なのび太君。しかし本人は錦織圭選手のように簡単にやれると思っている。一度体験して難しさを知れば諦めるだろう。で、させてみたら、余計に熱くなってしまった。とは言え、飽きっぽい彼の特性からして1カ月もしたら気が済むだろう、とも期待したが、全くその気配はない。

 反抗期真っただ中、普段は親と一切口をきかないのに、テニスの送り迎えのときはよく話してくれる。「錦織選手くらいになら俺だって今からでもなれる」「コントロールが悪いのは俺のせいじゃない」。彼は自己肯定感が強い。一方の母は弱く、これまでの人生で生きていることがつらい時もあった。ついネガティブなことを言っては「お前のその心配症、自己否定を何とかしろ!」と息子に注意される。

 自信満々の言葉に苦笑することもあるが、このくらい自分に自信を持っていた方が、今の世の中を生きていくにはいいんかも。息子に教わった気がする。

 (鳥取県伯耆町・ごま)

2015年7月8日 無断転載禁止