仕事みてある記 住民の健康守る薬のエキスパート

患者に手渡す前に調剤した薬を丁寧(ていねい)に説明する島田三和さん=松江市八束町、サンアイ薬局
 薬剤師(やくざいし)

   島田 三和(しまだ みわ)さん (松江市八束(やつか)町)



 「薬は飲み合わせによっては副作用が出たり、十分な効能(こうのう)が得られないこともあります。正しく服用してもらえるよう、分かりやすい説明を心がけています」。松江(まつえ)市八束(やつか)町、サンアイ薬局の薬剤師(やくざいし)、島田三和(しまだみわ)さん(39)は、薬のエキスパートとして、医師の処方(しょほう)せんに基(もと)づく調剤(ちょうざい)を中心に、地域(ちいき)住民の健康を守るさまざまな活動に熱心に取り組んでいます。


 まず処方せんと患者(かんじゃ)の「お薬手帳」を照らし合わせます。症状(しょうじょう)、年齢(ねんれい)、薬の量や成分、現在飲んでいる薬やアレルギーがないか、などを慎重(しんちょう)に点検(てんけん)。「疑問(ぎもん)点は医師(いし)に問い合わせ、解消(かいしょう)させてから調剤を始めます」。備(そな)え付けの薬は1500~2000種。調剤後は1包みづつ確認(かくにん)、別の薬剤師も再確認します。安全第一、念には念を、です。

 薬ができあがったら患者の元へ。1種類ずつ効能や飲み方を説明します。ここでも、医師に伝えていない薬を飲んでいないか、副作用と思われる体調の変化はないかなど、患者と入念にコミュニケーションを取ります。「副作用があった場合は医師に連絡(れんらく)したり、直接(ちょくせつ)、医師と相談することを勧(すす)めたりします」

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 松江市生まれ。母が薬剤師、父も医療(いりょう)関係の仕事に就(つ)いていた家庭に育ち、松江東高生の時、薬剤師を目指しました。東京の大学薬学部に進学。国家資格(しかく)を取りました。

 地元の小、中学校の学校薬剤師も務(つと)めています。教室内の二酸化炭素濃度(にさんかたんそのうど)や明るさ、飲料水やプールの残留消毒薬(ざんりゅうしょうどくやく)やにごり、アレルギーの原因(げんいん)になるダニなどを定期的に検査(けんさ)します。薬物乱用防止(らんようぼうし)の講義(こうぎ)も。

 スポーツのドーピングを防(ふせ)ぐために活動する「スポーツファーマシスト」の資格を持ち、市内の中学校運動部を担当(たんとう)。治療(ちりょう)薬やサプリメントに、禁止(きんし)薬物が含(ふく)まれていないかなどの相談や指導(しどう)に当たっています。

 薬局に行くことが難(むず)しい在宅治療(ざいたくちりょう)の患者さんの家や施設(しせつ)を訪(たず)ねて薬を届(とど)け、服薬状況(じょうきょう)を確認することも増(ふ)えてきています。診察(しんさつ)や薬の服用歴、アレルギーの有無(うむ)などが記されているお薬手帳を「命を守る手帳」として大切さもアピールしています。

 「皆(みな)さんが健康を維持(いじ)するために役立つ正しい知識(ちしき)や情報(じょうほう)をPRしていきたい」と話しています。

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 患者に薬を手渡(わた)すと、出入り口まで見送りました。

 「どうぞお大事になさいませ」

2015年7月15日 無断転載禁止

こども新聞