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ファン集める“地ソバ”の味 奥出雲在来種で活況

横田小ソバを味わうバイクのツーリング客らでにぎわう「姫のそば ゆかり庵」
 国内で数少ないソバの在来種の中でも、奥出雲町だけにしかない「横田小ソバ」と「阿井小ソバ」を生かした町おこしが進んでいる。週末になると、島根県内はもとより、山陽方面などから多くの観光客やそばファンが訪れており、そば店は奥出雲への集客の「看板」として磨きを掛ける。

 両品種は香りと甘味、粘りの強さが大きな特徴。「横田小ソバ」は他品種との交配が進み、一時姿を消したが、保管されていた種子の活用や、わずかに栽培していた農家の手助けで復活した。「阿井小ソバ」は旧仁多町阿井地区で守られてきた。

 奥出雲町内では、その貴重な地域資源を生かす動きが活発化している。「横田小ソバ」の魅力に引かれた島啓司さん(66)は「町外から人を呼べる力がある」と確信し、旧JA雲南常務を退職して2003年7月、同町下横田に「一風庵」を創業。最近の週末は広島方面を中心に、200人以上が訪れる日が増えたという。

 同町稲原にある稲田神社の社務所を借り、13年10月から「姫のそば ゆかり庵」を経営する岡田篤志さん(61)も「そば目当ての観光客が年々、着実に増えている」と実感する一人。来店した広島県福山市の作業療法士、渡辺友浩さん(24)は、初めて味わった「横田小ソバ」に、「おいしい。友達を連れてまた来たい」と満足そうに話した。

 一方、「阿井小ソバ」は、松江藩の鉄師を務めた櫻井家の美術工芸品を展示する、同町上阿井の可部屋集成館近くの「清聴庵」で提供。運営するNPO法人・奥出雲青山クラブ専務の立石好美さん(64)は「口コミで知られるようになった。この味を大切に伝えていきたい」と話す。

 半面、両品種の収量は一般的な品種の「信濃」などの半分しかなく、品切れも生じるだけに、今後の課題。岡田さんは「品質を管理し、栽培面積と量、提供する店が増えれば、『そばどころ』として確立できる」と言葉に力を込めた。

2015年7月19日 無断転載禁止