輝(き)らりキッズ 剣道全国大会へ頼れる主将

けいこに励(はげ)む井上暁仁君=米子市大篠津(おおしのづ)町、美保(みほ)中学校
部員を背中(せなか)で引っ張(ぱ)る

 県大会団体戦で優勝(ゆうしょう)

 境港松濤(さかいみなとしょうとう)館の井上 暁仁(あきひと)君(米子(よなご)・崎津(さきつ)小6年)



 剣道(けんどう)の強豪(きょうごう)として名をはせる「境港松濤(さかいみなとしょうとう)館」(境港市)の主将(しゅしょう)、井上暁仁(あきひと)君(11)=米子(よなご)市大崎(おおざき)、崎津(さきつ)小学校6年=は、スピードを生かした剣風で、6月に米子市の県立武道(ぶどう)館で開かれた鳥取県道場少年剣道大会の団体戦で大将を務(つと)め、優勝(ゆうしょう)しました。東京の日本武道館である全国大会(7月28~30日)への出場を決める原動力になりました。

 父や兄2人、姉が剣道をしていた影響(えいきょう)で、5歳(さい)から同館に通い始めました。「自分で技(わざ)を考えて、一本が決まると気持ちいい」と、すぐに魅力(みりょく)に取りつかれ、腕(うで)を磨(みが)いています。

 同館は、県内の大会はもちろん、全国大会でも上位入賞を果たしてきた、実績(じっせき)のあるチームです。しかし、上の2学年に部員がいなかったため、4年生から強豪の主将という大役(たいやく)を任(まか)されました。けいこでは、率先(そっせん)して大きな声で号令を掛(か)け、チームを引っ張(ぱ)る役割(やくわり)を担(にな)っています。

 厳(きび)しいけいこにも音(ね)を上げず、館長として指導(しどう)に当たる田長清(たながきよし)さん(66)は「よく努力し、ほかの部員を背中(せなか)で引っ張るタイプ」と高く評価(ひょうか)しています。保育(ほいく)園の時から互(たが)いに鍛(きた)え合ってきた似内暁彦(にたないあきひこ)君(12)=上道(あがりみち)小学校6年=も「チームがピンチのときに、しっかり一本を取りにいってくれる」と信頼(しんらい)を寄(よ)せる主将です。

田長清境港松濤館館長(右)の話に聴(き)き入る部員たち=米子市大篠津町、美保中学校
 今回出場した県大会は、井上君と似内君が最高学年になり、久々に6年生部員を擁(よう)して出場できるようになりました。「今までの練習の成果を生かして、悔(く)いのない結果を残そう」と臨(のぞ)んだといいます。

 似内君や5年生2人、4年生1人とともに出場したチームは、圧倒(あっとう)的な力でトーナメントを勝ち上がりました。井上君は得意のメンを決め、決勝も3-0で快勝(かいしょう)。危(あぶ)なげなく鳥取県1位の座(ざ)に就(つ)き、全国大会への出場権(けん)を勝ち取りました。

 5月には世界大会も開かれた剣道の聖地(せいち)といえる日本武道館への切符(きっぷ)を手にしても「まだ先がある。全国に向けて、気合を入れてがんばる」と気を緩(ゆる)めることはありません。なぜなら、追いかけている偉大(いだい)な先輩(せんぱい)の背中を見つめているからです。

 それは、毎年のように全国大会で上位入賞する強豪校の九州学院中学校(熊本(くまもと)県)に、同館から進んだ渡辺龍真(わたなべりゅうま)君(3年)です。「渡辺先輩のように、自分から仕掛けて一本が取れるように、自分も強くなりたい」と、竹刀(しない)を握(にぎ)る手に力が入ります。

 田長さんも「基本(きほん)に忠実(ちゅうじつ)な剣道を目指してほしい」と、さらなるレベルアップに期待をかけています。


≪プロフィル≫

【好きな言葉】克己(こっき)

【好きな教科】体育

【好きな食べ物】イチゴ

【好きな色】黄色

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】自衛官(じえいかん)

2015年7月29日 無断転載禁止

こども新聞