仕事みてある記 子どもの成長支援「第二の父と母」

一緒に遊びながら子どもたちの成長を支援する村松由紀子さん=松江市西津田7丁目、みつき保育園
 保育士(ほいくし)

   村松 由紀子(むらまつ ゆきこ)さん (松江市西津田(にしつだ)7丁目)



 「保護者(ほごしゃ)から子どもたちを預(あず)かり、一日の大事な時間を一緒(いっしょ)に過(す)ごす『第二の父と母』と思っています」。松江(まつえ)市西津田(にしつだ)7丁目、みつき保育園の保育士、村松由紀子(むらまつゆきこ)さん(41)は、安全を第一に全員に目配りしながら、一人一人に優(やさ)しいまなざしを向け、園児たちが自ら成長していくのを支援(しえん)しています。


 担任(たんにん)している年長組(5、6歳(さい)児)28人がジャングルの中のトンネル遊びを楽しんでいます。段(だん)ボール箱や空き箱がつなげてあります。布(ぬの)やナイロンを敷(し)き川に見立て、丸めた新聞紙は石です。ジャングル体操(たいそう)から発想し、遊具に布を渡(わた)してトンネルを作ったのが始まり。「トンネルは暗いね」「ジャングルには川がある」「川には石がある」など、自分たちの言葉から、イメージをどんどん膨(ふく)らませたのです。

 園児がどこでどんなふうに遊んでいるか、危険(きけん)はないか、常(つね)に気を配っていますが、自主性(せい)を大切にし、必要以上には手伝ったり口出ししたりはしません。「見たり聞いたり体験したことを遊びに生かし、それがまた一つの経験(けいけん)になり、工夫を加えて遊びが発展(はってん)していくんですね。子どもたちのひらめき、発想の豊(ゆた)かさに驚(おどろ)かされます」

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 松江市生まれ。子どもが好きで中学生の時、保育士になろうと決めました。岡山県の短期大学の幼児(ようじ)教育科で学び、保育士の資格(しかく)と幼稚園教諭(ようちえんきょうゆ)の免許(めんきょ)を取りました。

 保育園の朝は結構(けっこう)、早いです。午前7時から園児が登園し始めます。一人一人、名前と時間を記録しますが、表情(ひょうじょう)や声の調子などから体調をよく観察する大事な時間でもあります。遊びや運動、給食、昼寝(ひるね)、おやつなどで一日を過ごし降園(こうえん)。午後9時まで延長(えんちょう)保育もあります。

 夏祭りや運動会、生活発表会はじめ誕生(たんじょう)会、七夕(たなばた)会、クリスマスなど行事がたくさん。毎日の遊びを含め準備(じゅんび)は大変ですが「子どもたちが、ちょっとした成長を見せてくれるのがうれしいですね。例えば縄跳(なわと)び。100回跳べるのもすごいですが、初めて1回跳べた瞬間(しゅんかん)を見逃(みのが)さず、ほめます。頑張(がんば)っていたことを知っているので。小さなよろこびが自信につながり、顔つきも違(ちが)ってきますよ」

 「子どもたちは毎日変わるし、毎年違います。保育にゴールはありません。もっともっと自分を磨(みが)いていきたいです」

2015年8月12日 無断転載禁止

こども新聞