輝(き)らりキッズ 双子が島根小学5年100メートル1、2位

練習に励む新井裕太君(左)と伊織君兄弟=邑南町日貫、日貫小グラウンド
陸上のライバル競(きそ)い合う

 新井 伊織(にい いおり)君と裕太(ゆうた)君(邑南(おおなん)・日貫(ひぬい)小5年)


 中国山地の山あいに開け、約500人が暮(く)らす邑南(おおなん)町日貫(ひぬい)地区に、島根県の小学校陸上界で注目を集める双子(ふたご)の兄弟がいます。新井伊織(にいいおり)君(11)と裕太(ゆうた)君(11)=ともに日貫小学校5年=です。先ごろあった全国小学校陸上競技(きょうぎ)交流大会県大会の男子5年100メートルでは、弟の裕太君が1位、兄の伊織君が2位に入りました。伸(の)び盛(ざか)りの2人で、将来(しょうらい)に寄(よ)せる周囲の期待も高まっています。

 2人が所属(しょぞく)しているのは、地元・日貫小学校のグラウンドを拠点(きょてん)に活動する日貫陸上クラブです。練習は毎週月、水曜日と月2回の土曜日。町内の矢上(やかみ)小学校に勤務(きんむ)する上田忠則教諭(うえだただのりきょうゆ)(48)ら地区住民が仕事を終えてから駆(か)けつけ、短距離(きょり)や長距離の走り方を指導(しどう)しています。参加しているのは同地区の小学生を中心に10人。1年から6年までが一緒(いっしょ)になって練習に励(はげ)んでいます。

 2人が陸上を始めたきっかけは5歳(さい)の時。お姉さんが所属していたこともあって一緒について行き、走ることの楽しさを知りました。小学1年から正式にメンバーに加わり、「習い事は6年間頑張(がんば)る」という両親との約束を胸(むね)に取り組んでいます。

上田忠則監督(右端)から指導を受ける日貫陸上クラブのメンバー=邑南町日貫、日貫小グラウンド
 伊織君は身長136センチ、裕太君は134センチと、ともに小柄(こがら)ながら、指導する上田さんが「2人ともバネが抜群(ばつぐん)」と言うように、持ち前の運動能力(のうりょく)を発揮(はっき)してぐんぐんと成長。男子100メートルでは小学4年生の時、県内の同学年で伊織君がランク1位、裕太君が同2位になりました。

 5年生になってからは互(たが)いの持ち味が見えだし、伊織君は長距離で記録を更新(こうしん)中。裕太君は短距離で勝てなかった伊織君を抜(ぬ)けるようになりました。「弟に負けたくないから頑張っている」と伊織君が言えば、「得意の短距離では負けたくない」と裕太君。互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら力を伸ばしています。

 2人の成長に周囲の期待も高まり、邑智(おおち)郡陸上競技協会の金子司(かねこまもる)会長(66)は「双子で競(せ)り合い、県陸上界を背(せ)負って立つ選手になってほしい」と話します。

 裕太君は「全国大会で自己ベストを更新したい」ときっぱり。伊織君も「(5、6年生が対象となる)クロスカントリーで全国大会に出場したい」と夢(ゆめ)を膨(ふく)らませています。


≪プロフィル≫

【好きな科目】体育

【好きな食べ物】からあげ

【最近はまっていること】スマホゲーム

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】伊織君=アスリート

                 裕太君=宇宙(うちゅう)飛行士


2015年8月26日 無断転載禁止

こども新聞