輝(き)らりキッズ 陸上800メートル中学女子島根期待のランナー

坂道ダッシュの練習に取り組む加藤小雪さん=島根県奥出雲町三成
中国大会V 全中出場目指す

 仁多(にた)中(奥出雲)1年 加藤 小雪(かとう こゆき)さん


 中学校の陸上部に入部して以来、出場するレースで記録を伸(の)ばし続けている期待の女子選手がいます。800メートルを専門(せんもん)とする島根県の奥出雲(おくいずも)町立仁多(にた)中学校1年の加藤小雪(かとうこゆき)さん(12)です。同学年で争った8月の中国大会では、トップの2分19秒42でゴールし、「自信を深められた」と話します。

 4人きょうだいの末っ子で、小学生の時はホッケーに熱を入れていました。本格(ほんかく)的に陸上競技(きょうぎ)を始めたのは今年春から。元陸上部員だった父周三(しゅうぞう)さん(40)の影響(えいきょう)や楽しそうに練習する部員の雰囲気(ふんいき)にひかれ、入部しました。兄の大希(だいき)君(15)=仁多中3年、照瑛(しょうえい)君(13)=同2年、双子(ふたご)の姉の美咲(みさき)さん(12)とともに学校に隣接(りんせつ)する三成(みなり)公園陸上競技場のトラックで練習しています。

 小学1年に始めたホッケーで体力を培(つちか)い、100メートルの自己ベストは14秒31とスピードも併(あわ)せ持ちます。「後半に(相手を)抜(ぬ)くタイプ」で、中国大会の決勝は残り150メートル付近でスパートをかけ、逆転(ぎゃくてん)で優勝(ゆうしょう)しました。

 普段(ふだん)は少し恥(は)ずかしがり屋なところも見られますが、顧問(こもん)の岡雄輝教諭(おかゆうききょうゆ)(24)は「負けず嫌(ぎら)いな性格(せいかく)で、試合になると雰囲気が変わる」と話します。また、野球が専門の岡教諭から見ても、柔(やわ)らかな着地と軽(かろ)やかなフォームは目を引くようです。

同学年の部員と話し合う加藤小雪さん(左から2人目)。左は姉の美咲さん=島根県奥出雲町三成、仁多中学校
 入学後、陸上の専門練習に取り組んでから、タイムが順調に伸びています。6月中旬(ちゅうじゅん)の仁多郡中学校の記録会では、大会新の2分28秒25を記録。7月の県大会では2分23秒04をマークし、中国大会の結果(2分19秒42)を加えると、わずか1カ月半余(あま)りで9秒近くタイムを縮(ちぢ)めました。

 入部当初は、全国大会(全中)を意識(いしき)することはありませんでしたが、中国大会に臨(のぞ)み、全中出場に必要な標準(ひょうじゅん)記録(2分17秒00)を突破(とっぱ)できなかった時、「悔(くや)しい」と感じる自分に出会いました。今の目標は、標準記録を突破しての全中出場。そのために、「(より)スタミナを強化し、強い選手になりたい」と内に秘(ひ)める闘志(とうし)をみなぎらせています。

 練習はきつい時もありますが、来年の夏、全国の精鋭(せいえい)としのぎを削(けず)りながらトラックを駆(か)け抜(ぬ)ける、そんな自身の姿(すがた)を思い描(えが)いて今日も軽やかに歩を進めます。


≪プロフィル≫

【好きな科目】体育、家庭科、英語

【好きな食べ物】メロン

【好きな言葉】ありがとう

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】陸上選手


2015年9月2日 無断転載禁止

こども新聞