輝(き)らりキッズ 全日本Jrテニスベスト8

練習に励む岩本晋之介君=島根県吉賀町立戸(たちど)、町スポーツ公園テニスコート
世界で戦える選手目指す

 六日市小(島根吉賀)6年 岩本晋之介君


 島根県吉賀(よしか)町立六日市(むいかいち)小学校6年の岩本晋之介(いわもとしんのすけ)君(11)は、幼(おさな)いころからテニスを続け、全国を舞台(ぶたい)に活躍(かつやく)しています。今年8月に大阪(おおさか)府であった全国大会「全日本ジュニアテニス選手権(けん)」では、中学生も参戦する12歳(さい)以下の部で、シングルス8強、ダブルス4強に進出。「将来(しょうらい)は世界で戦える選手になりたい」と、松江(まつえ)市出身の錦織圭(にしこりけい)選手のようなトッププレーヤーを目指して、練習に励(はげ)んでいます。

 幼いころ、丸めた新聞紙や風船をラケットで打って遊んでいた岩本君は、5歳上の兄の影響(えいきょう)を受けて、3歳でテニスを始めました。両親がコーチを務(つと)める吉賀町内のテニスクラブで週6日、技術(ぎじゅつ)を磨(みが)いています。

 持ち味の強烈(きょうれつ)なサーブと力強いフォアハンドでめきめきと実力を付けて、今年6月に鳥取市であった全国小学生テニス選手権中国地区予選の男子シングルスでは、島根県勢(ぜい)12年ぶりの優勝(ゆうしょう)を果たしました。錦織選手が県勢で初の栄冠(えいかん)を手にして以降(いこう)、3人目の快挙(かいきょ)でした。

 人一倍負けず嫌(ぎら)いで、試合に敗れるとくやし涙(なみだ)を流します。それでも「強い相手と向き合う緊張(きんちょう)感が楽しい」と、相手にマッチポイントを握(にぎ)られるなどして追い込(こ)まれても、ミスを恐(おそ)れず、きわどいコースを果敢(かかん)に狙(ねら)う「攻(せ)めの姿勢(しせい)」を貫(つらぬ)きます。

クラブの仲間と一緒に、コーチである父・浩見さん(右)の指導を受ける岩本晋之介君(左から3人目)=島根県吉賀町立戸、町スポーツ公園テニスコート
 山陰(さんいん)両県の小学生で唯一(ゆいいつ)の出場となった7月の全国大会では、2回戦で関西地区1位の選手と対戦し、第1セットを0―6で奪(うば)われたものの、気持ちを全面に出して攻め続けた結果、逆転(ぎゃくてん)勝利を収(おさ)めました。

 日々の練習は、基本(きほん)に忠実(ちゅうじつ)に、強く打ち込むことを意識(いしき)しながら、試合で平常心(へいじょうしん)を保(たも)てるよう集中して取り組みます。父の浩見(ひろみ)さん(48)は「練習では最後のダッシュまで決して手を抜(ぬ)かない。その積み重ねが自信につながり、大事な場面で流れを引き寄(よ)せる力になる」と成長に期待します。

 当面の目標は、来年5月に千葉県である全国選抜(せんばつ)ジュニアテニス選手権(12歳以下)での全国制覇(せいは)です。クラブハウスには最終ステップを「世界へ」と記した目標が掲(かか)げてあります。「将来は日の丸を付けて(男子テニス国別対抗(たいこう)戦の)デビス杯(はい)に出たい」。日本代表選手として飛躍(ひやく)する日を夢(ゆめ)見て「テニスの日」の今日、9月23日も鳥取市で中国大会を戦います。


 <プロフィル>

【理念】ぶれない目標と日々の積み重ね

【好きな教科】社会

【好きな食べ物】祖母(そぼ)がつくるかしわ餅(もち)、パスタ

【あこがれの選手】ロジャー・フェデラー

2015年9月23日 無断転載禁止

こども新聞