輝(き)らりキッズ ソフトボール投げ全国8位

ソフトボール投げの練習に励む安食沙南さん=松江市玉湯町湯町、玉湯球場多目的広場
少年野球できたえた強肩(きょうけん)

 大庭(おおば)小(松江)6年 安食 沙南(あじき さな)さん


 今夏行われた「第31回全国小学生陸上競技(きょうぎ)交流大会」で、松江市立大庭(おおば)小6年、安食沙南(あじきさな)さん(12)が女子ソフトボール投げで見事8位入賞を果たしました。少年野球できたえた持ち前の強肩(きょうけん)を武器(ぶき)に、「中学生になっても野球を続けたい」と、さらなる飛躍(ひやく)を誓(ちか)っています。

 安食さんは松江(まつえ)市大会、県大会でいずれも優勝(ゆうしょう)し、8月22日に横浜(よこはま)市の日産スタジアムであった全国大会にコマを進めました。47人が出場した大会では、第1投目であっさり自己(じこ)記録を更新(こうしん)する56メートル18センチを投げ、この時点では上位を狙(ねら)える4位に付けました。

 しかし、残る2、3投目では記録を伸(の)ばせず、最終的には8位に後退(こうたい)してしまいました。それだけに「精(せい)いっぱいがんばって自己新も出せたけど、優勝できなかったので…」と、くやしさもにじませました。

 全国入賞の原動力となったのが、少年野球できたえた地肩(じかた)の強さです。大庭地区には現在(げんざい)、少年野球チームがないため、5年生から隣町(となりまち)の玉湯ジャイアンツに“野球留学(りゅうがく)”、週4回練習に励(はげ)んでいます。身長155センチ、体重43キロのがっしりとした体を生かし、守っては要(かなめ)の捕手(ほしゅ)、打ってはトップバッターとして、名実ともにチームを引っ張(ぱ)るリードオフマンです。

練習の合間をぬって山田健司監督(右端)から指示を仰(あお)ぐ玉湯ジャイアンツの5、6年部員たち。左から4人目が安食沙南さん=松江市玉湯町湯町、玉湯球場多目的広場
 玉湯ジャイアンツを率(ひき)いる山田健司監督(けんじかんとく)(50)も「肩の強さ、長打力はチームでナンバーワン。攻守(こうしゅ)にわたってチームに欠かせない大黒柱的存在(そんざい)」と全幅(ぜんぷく)の信頼(しんらい)を寄(よ)せます。安食さんが捕手を務(つと)めると相手チームはその強肩を警戒(けいかい)、盗塁(とうるい)をためらうほどといい、同監督は「日本代表として活躍(かつやく)している、先輩(せんぱい)の新宮有依(しんぐうゆい)選手を超(こ)えるような選手になってほしい」と期待しています。

 野球を離(はな)れると、ファンという西野カナの曲に耳をかたむけ、日産スタジアムでは日本陸上短距離(きょり)界のエース、桐生祥秀(きりゅうよしひで)選手のサインを手に入れて喜ぶ、女の子らしい一面も。

 そんな安食さんに、自らも中学校野球部活動を終えた3年生を高校入学まで指導(しどう)する会社員の父隆夫(たかお)さん(47)は、「とにかくけがだけには気をつけて、野球を楽しんでほしい」と目を細めて見守ります。

 4人きょうだいの末っ子で、兄と姉2人も野球にかかわる野球一家。「中学生になっても楽しく野球を続けたい」と目を輝(かがや)かせ、一方では「夢は保育士(ほいくし)になること」と将来(しょうらい)の進路もしっかり見すえています。


≪プロフィル≫

【好きな科目】体育、音楽

【好きな言葉】「絆(きずな)」

【好きな色】水色

【好きな歌手】西野カナ、三代目JSoulBrothers


2015年9月30日 無断転載禁止

こども新聞