きらめく星たち フォーマルハウト

南の空、三瓶山の上に見えるフォーマルハウト(矢印)=8月23日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
 南の低い空に見えるよ

 明るく輝(かがや)く星には、たいてい名前が付いています。こと座(ざ)のベガやおおいぬ座のシリウスのようによく知られた名前もあれば、それほど知られていないものもあります。これから紹介(しょうかい)するフォーマルハウトも明るい星ですが、どちらかというと有名ではない方かもしれません。

 今の時季、夜の初めから夜中までの間に南の空を見ると、低いところに明るい星があります。これがフォーマルハウトです。みなみのうお座という魚の星座の、口の部分にあたります。周りに明るい星がなく、ぽつんと輝いていることから、日本では「秋の一つ星」や「南の一つ星」と呼(よ)ばれてきました。

 頭の上近くに見える「秋の四辺形」という四つの星の西側二つを線で結び、その線を南に延(の)ばすという見つけ方もありますが、明るく光っているのですぐ見つかるのではないでしょうか。とにかく目立つ星ですから、ぜひ見てみてください。

 ところで、太陽の周りには、地球のような惑星(わくせい)が回っていますが、フォーマルハウトの周りにも惑星があるといわれています。天体観測(かんそく)の技術(ぎじゅつ)が発達して、ほかにも惑星のある星がたくさん見つかっています。そこで、フォーマルハウトの惑星も含(ふく)め、いくつかの星の周りを回る惑星に名前を付けることになりました。

 その名前は、世界中の博物館(はくぶつかん)や天文愛好団体(だんたい)などが提案(ていあん)しています。そして、一般(いっぱん)の人からの投票で正式な名前が選ばれます。実は、三瓶(さんべ)自然館サヒメルも、わし座のある星の惑星の名前を考えました。その星自体にもまだ名前がなかったので、星の名前を「神楽(カグラ)」、惑星の名前を「大蛇(オロチ)」と提案しています。日本人には親しみやすい名前だと思うのですが、いかがですか。

 投票はインターネットを通じてできます。http://exoplanet.jp/から、たくさんの惑星たちの名前を選んでください。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年10月7日 無断転載禁止

こども新聞