きらめく星たち 肉眼で楽しむ惑星

7月1日、大接近した金星(明るい方)と木星。この時は夕方の西の空に見えた=大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
 26日に金星と木星が大接近(せっきん)するよ

 惑星(わくせい)を観察するには、天体望遠鏡(ぼうえんきょう)が必要と思われるかもしれません。土星の環(わ)や木星のしま模様(もよう)などは、確(たし)かに望遠鏡を使わないと見ることができません。でも、望遠鏡がない昔から、人々は肉眼(にくがん)で惑星を見てきました。水星、金星、火星、木星、土星の5惑星は明るく光りますので、ずっと注目されていたことでしょう。

 惑星は、太陽の周りを回る天体です。地球も惑星の一つで、その地球にいる私たちからは、ほかの惑星が何日も何か月もかけて星座(ざ)から星座へと移動(いどう)するように見えます。惑星たちは、星占(うらな)いでよく聞く12星座のあたりを、ゆっくりと動いていくのです。

 それぞれの惑星が星空の中の同じような通り道を、異(こと)なる速さで進みますので、惑星同士は、ときには近づいて、ときには遠ざかって見えます。その様子(ようす)は、肉眼で楽しむのにぴったりです。

 今ごろ、夜明け前の東の空を見ると、せまい範囲(はんい)に金星、火星、木星が集まっています。さらに水星もあるのですが、たいへん低いところにしか現(あらわ)れませんので、こちらは見にくいかもしれません。

 特に、10月26日には、金星と木星が大接近(せっきん)します。金星はどの星よりも明るく、木星もその次に明るい天体ですので、自然と目につきます。その後11月3日前後に、今度は金星と赤い火星が大接近します。そして、5日から8日にかけては惑星たちのそばに細い月も見られるようになります。

 とにかく今は朝方の東の空がにぎやかですから、ぜひ5時ごろ、早起きして見てください。できれば何日か見てみると、惑星の位置の関係が少しずつ変わっていく様子もわかりますので、おもしろいと思います。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年10月21日 無断転載禁止

こども新聞