輝(き)らりキッズ 金の「女声」全国に響かす

10月25日にさいたま市であった全国大会に向けて練習に励む合唱部のメンバー=10月20日、出雲市斐川町直江の斐川西中学校
全日本合唱コンクール

伝統(でんとう)の「混声(こんせい)」も見事 銀

 斐川西(ひかわにし)中合唱部(出雲)


 第68回全日本合唱コンクール全国大会が10月25日にさいたま市であり、出雲(いずも)市立斐川西(ひかわにし)中学校の合唱部が、男女で歌う混声(こんせい)合唱と、女声(じょせい)だけの同声(どうせい)合唱の2部門に出場し、同声の部で金賞、混声の部で銀賞を獲得(かくとく)しました。

 斐川西中の合唱部は、2009年と11年の全国大会・混声の部で日本一に輝(かがや)いた実績(じっせき)がある名門です。今回の2部門での全国大会出場は初めての快挙(かいきょ)でした。

 メンバーは68人。このうち男子部員は24人で、ほとんどが運動部などとの掛(か)け持ちです。

 練習は、放課後の午後4時半から6時までと、授業(じゅぎょう)が始まる前の午前7時40分から8時15分まで毎日2時間行います。土、日曜日も練習します。多くの部員が「合唱づけの日々」と言うように、全国大会出場は練習に励(はげ)んだ成果でした。

青木貴代子顧問(左端)からアドバイスを受ける部長の藤江華成さん(左から2人目)、副部長の矢田優果さん(同3人目)、「男長」の永妻志門君(右)ら
 練習態度(たいど)はとてもまじめです。顧問(こもん)の青木貴代子教諭(きよこきょうゆ)(43)の指導(しどう)に「はいッ」ときびきびと返事をし、楽譜(がくふ)に気付いたことを書き込(こ)んで歌います。

 男子部員をまとめる「男長(だんちょう)」の3年、永妻志門(ながつましもん)君(14)は、テニス部に入っていました。けがをして退部(たいぶ)しようか迷(まよ)っていた昨夏、青木顧問に「いい声してるね」とスカウトされ、合唱部に入部しました。永妻君は「全員で音を合わせて歌い、しっかり合うと、とても気持ちがいい」と今では合唱に夢中(むちゅう)です。

 小学校ではバスケットボールに打ち込んでいた、部長で3年の藤江華成(ふじえかなる)さん(14)は、中学に入学してから合唱を始めました。もともと歌うことが好きでした。合唱部を見学した時に、楽しそうに歌う先輩(せんぱい)の姿(すがた)を見て「歌で思いを伝えられることを知り、自分も歌でメッセージを伝えたい」と入部を決めました。

 副部長で3年の矢田優果(ゆうか)さん(15)は、2歳(さい)上の兄が合唱部でした。「兄から聞いていたように、みんなで心を合わせて歌うことはおもしろい」と練習に打ち込んでいます。

 全国大会では、部員全員が、中国地方の代表として歌う責任(せきにん)感と緊張(きんちょう)感を持ちつつ、大舞台(おおぶたい)を楽しむ気持ちで取り組みました。

 青木顧問は、部員68人を「みんな素直(すなお)で頑張(がんば)り屋。厳(きび)しい指導でも食いついてくる根性(こんじょう)がある」と頼(たの)もしく感じています。

 全国大会は終わりましたが部員みんなが、歌う楽しさを多くの人に伝えるため、今日も練習に励んでいます。

2015年11月4日 無断転載禁止

こども新聞