きらめく星たち カペラ

ぎょしゃ座のカペラ(矢印)=2月3日、浜田(はまだ)市の浜田港で撮影(さつえい)
 冬の1等星で最初に昇るよ

 今の時季、夜の初めごろ、北東の空を見ると明るく黄色っぽい星が輝(かがや)いています。ぎょしゃ座(ざ)のカペラです。カペラとはメスの子ヤギという意味で、星図ではよく、馭者(ぎょしゃ)、つまり馬車の運転手の男性(だんせい)に抱(かか)えられた子ヤギとして描(えが)かれています。

 これから冬になると、おおいぬ座のシリウスや、オリオン座のリゲルなど、ぱっと目に付く1等星が多く見られるようになります。それら冬の1等星のうち、一番初めに昇(のぼ)ってくるのがカペラです。カペラは、すべての1等星の中で最も北極星(ほっきょくせい)に近い位置にあります。

 北極星はいつも北の空にあってほとんど動かず、星々は北極星のあたりを中心にして、回っているように見えます。北極星の近くにある星は、小さな円を描いて北極星を回りますので、いつも空に出ていて沈(しず)むことがありません。

 カペラはそれほど北極星に近いわけではありませんが、地平線の下に隠(かく)れるのはわずかな時間で、山陰(さんいん)からだと1日のうち約19時間も空に出ています。

 ですから、カペラは私たちにとって最も見る機会(きかい)が多い1等星といえます。実際(じっさい)、6月の初めを除(のぞ)けば一年中、夜のどこかの時間帯に空に出ていますし、秋と冬はほぼ一晩中(ひとばんじゅう)、夜空に見えています。

 はくちょう座のデネブも同じぐらい長く空に出ている1等星ですが、カペラのほうがずっと明るく、堂々(どうどう)とした輝きに感じます。さらに、カペラには特別な特徴(とくちょう)があります。

 もし、太陽を遠く離(はな)れたところから見れば、カペラのような黄色みがかった色をしているといわれています。そう、カペラは色が太陽と似(に)ているのです。

 こんなカペラを、親しみを持って眺(なが)めてもらえたらと思っています。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年11月18日 無断転載禁止

こども新聞